お好み夜話-Ver2

タイヤキを食らう


タイヤキを頭から尻尾までまるごと食らったのは、何年ぶりのことだろう

しかもクリスマスに…

かあちゃんのように、年間何百匹も食らうサカナ好きと一緒にいるので、尻尾のはじっこをひとかじりさせてもらうことはあったが、尾頭付きを一匹というのはおそらく数十年ぶりのことじゃないか。
正直旨かった。
しかしこいつは、ノーマルなあんこのタイヤキくんではない。
なんと、コーンクリームがトロッと入っていたのだ。
これはありだ、と思った。

このクリスマスぽい?贈り物を持ってきてくれたのは「アサヌマサン」タさんだ。
彼は時々こういう変化球をなげてくれるが、今回はけっこうツボにはまった。
こんど自ら買いに行っちゃおか、と思ったくらいだ。

だが考えてみれば、タイヤキくんの中身はけっこう何でも合いそうだ。
カレーやチーズなんてのは、ごく普通にあるだろうし、チリビーンズやマーボー豆腐なんてのもいけるかもしれない。

先日松本でひとかじりしたタイヤキくんはソーセージ入りだったが、イマイチだった。
やはり、そとの皮や焼き具合も関係してくるので、そのへんが微妙なんだろう。

実は以前、タイヤキくんをやろうかと目論んだことがあった。
モグランポのオリジナルの型を作って。
鉄板屋の親父に相談したが、けっこうお値段がはるんですなこれが。
まあ片手間ではできないし、もしやったら、かあちゃんの主食になってしまいそうだから、取りあえず見送った。

でも、コーンクリームのタイヤキくんを食べて、またぞろそんな考えがぶり返した。
罪作りだぜ「アサヌマサン」。

ある日タイヤキ屋のオヤジになっていたら、どうする…

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