お好み夜話-Ver2

筑波山の奇跡

6時半起床。

7場35分の区間快速でつくばへ。

コンビニで、おにぎり3個と500mlのペットボトルの水を2本買ってリュックに詰める。

GPSロガーの調子が悪く、ぜんぜん衛星を補足しないのにイラッとするが、気をとりなおして出発。

中央公園で、研究学園都市ならではの表示を見つける。

(じっさい帰りのバスから、セグウェイのようなものに乗っている人を何人か見かけた。いいなぁ)

続いて、そびえ立つHⅡ型ロケット。

(う~、イベント屋時代のぐちゃぐちゃのつくば万博の現場を思い出す~)

公園を抜け、国道408号・学園西大通りをひたすら真っ直ぐ筑波山へ向かって走る。

やがて道は学園東大通りと合流し、さらに真っ直ぐ進むが、尋常でない暑さとリュックの重みに早くも息が上がる。

時おりある木陰に涼を求め、給水しながら、ほとんど歩くようなスピードで行くと、歩道にいくつものイガ栗が落ちていた。

秋でもないのに栗が落ちるたぁ、どういうこっちゃ

田中の交差点を右折して国道125号を進み、県道138号に入るつもりが間違えて直進、途中で気づいて県道19号を左折して合流、しばらく行くと「つくば道」を発見した。

三代将軍家光の頃から続く筑波山参詣道は、日本の道百選に選ばれたそうな。

しかし、いきなりの上り坂。

ヘロヘロになりながら進むと、

だいぶお山が近づいてきたと、ホッとするのもつかの間、ウワサには聞いた強烈な上り坂があらわれ、走ることはおろか、歩くのさえしんどい、おまけに日陰が殆どない


ここはもう山の神域です、粗相があってはなりませぬが、嗚呼、オシッコチビリそう・・・・・。


この見事な塀と豪壮な民家は一見の価値があれど、ほとんど試練としかいいようのない急坂は、これはもう登山です。

車もめいっぱいアクセル踏み込んで、喘いで登っていきます。

事前に調べたところでは、この超坂を登りつめれば筑波山神社は目前、ここまででおよそ19㎞ぼど。

ヒィヒィいいながら最後の階段を上がると県道42号、渡ってお土産屋さんの並ぶ道を奥まで行けば筑波山神社の境内に出る。

9時に駅を出発してから2時間46分、予定より16分遅かった



水とアイスを補給、木陰でシャツを着替え、神社の脇から登山道に入る。

本日シューズはSALOMONのトレイルランニング用を履いている。

昨年箱根の60㎞で履くつもりで買ったのに、けっきょく履かずにすんでしまい、本日がトレイルデビューとなる。

コースは、筑波山神社からつつじヶ丘を通り、女体山山頂へ至る、いわゆる迎場コースというヤツ。

およそ3.8㎞で、140分かかるとあるが、さてさてすでに体力を消耗していて、どれだけかかるやら・・・・。


登り始めると階段ばかりで、走れるところは殆どないが、走る元気もあんまりない。

ペットボトルの水1本を消費してつつじヶ丘へたどり着くと、新たな水を1本買い、奇岩・怪石群の待ち構える山頂への上りに向かう。

すれ違う下山者に、ランニングスタイルの人が何人もいる。

挨拶をかわしながら息を荒らげて登るが、普通の登山者を何人も追い抜くことになった。

それでも景色を見ながら、写真を撮りながらだから、そんなに速いわけではないのに。


「弁慶七戻り」 iPod touchの画質なので不鮮明だけど、じっさいは迫力満点。

「出船入船」 などなど、数多くの奇岩・怪石がゴロゴロ、見上げたりくぐったりして上を目指す。

去年家族で、ロープウェイで上った以来の女体山山頂をあっさりと通過して、御幸ケ原までの下りを走った。

さすがトレランシューズ、岩場の下りの衝撃をものともせず、さらに登山者を抜き去り、男体山の岩場に取り付いた。

男体山山頂もあっさりと登って下り、御幸ケ原まで戻る途中で、枯れた

朝から何も食べていないので、胃の中は水だけだ。

コマ展望台の上で再び着替え、つめ込むようにおにぎりをひとつ食べ、アミノバイタルを飲み込んだ。

早く下山しないと、風呂にはいる時間がなくなる。

すると、帰りのバスもなくなる。

一息ついて下山。

ヘロヘロなくせに、温泉に浸かりたい一心で飛ばす飛ばす。

再び神社まで下り、県道42号をつつじヶ丘方面へ1.5㎞ほど行ったところにある日帰り入浴施設「つくばの湯」へ。

ここは震災で露天風呂が被害を受け、復旧の目処が立っていないそうな。

だから割引料金で入れる。

炎天下を5時間余りも走っていたおかげで、身体が火照ってしかたがなく、温泉よりも水風呂で身体を冷やしてクールダウンした。

この「つくばの湯」はメニューも豊富で、生ビールは一番搾りなのだ。

前回来たときには、ガンガン飲んでいい気持ちちゃんになったが、今回は風呂上りにも麦茶。

周りでウマそうにジョッキを干していても、麦茶。

信じられないことに、走って登って大汗かいたこのオヤジが、フツーに麦茶。


これを奇跡と言わずしてなんという

「山中湖ロードレース」のあと、宿でヤカラどもに悪さをされたことを「河口湖の悲劇」とするならば、これは「筑波山の奇跡」と呼ぶほかない。


かくして、およそ30㎞ほどのRUN&Trailは終了したが、この程度でヒイヒイいってるようじゃ到底「富士登山競走」なんて夢のまた夢と思い知った。

しかしそれよりも何よりも、気温36度を超える猛暑の中を走り終え、ビールをまったく欲しない自分に驚いた。

むろん目は欲しがっているが、身体が我慢している。

28日までは飲まない。

新たに決意を固めた、禁酒14日目であった。

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