プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< マダムと泥棒 >(テレビ視聴)

2016年03月10日 | テレビで見た映画。
相当昔の(1955年)の映画。

「昔の映画」と「今の映画」を単純に比べることは出来ないと思うけど、
昔の映画ってのは味がありますね。たまに見るとのんびりするよなー。
特にこの映画はのんびりする映画だった。だが最後は思ったよりブラック。

アレック・ギネスかー。オビワンなんですね。
おっさん5名は特筆すべき印象はないが、それぞれ描き分けようとしていた努力は買う。
もう少し誰か一人を目立たせても良かったかもね。登場時はハリー(役者はピーター・セラーズ)が
特異な雰囲気を醸し出していたから、てっきりもっと目立たせると思ったのに、
その他大勢で終わってしまいましたな。

まあなんといっても白眉は、主役のおばあさんの見事なおばあさんぶりでしょう!

イギリスの老婦人の系統というのは確かにある。
具体的にはそんなに挙げられないけれども、創作物においての代表はミス・マープルですね。
そういうイメージがあるから、わたしはこの映画でも、ミス・マープルのようにこのおばあさんが
実は何でも知っていて行動しているんじゃないか?とミスリードされていた。

そしたら実際は違った。ごく真剣に巻き込まれてる人だった。
しかしその天然な言動が嵐を呼び、その嵐に翻弄されて男たちの運命が二転三転するんですから、
これはある種の悪女ですよ。

最後もわりとブラックですしね。
いかにもイギリスらしい味わいで楽しかった。こういうの作らせたらイギリスはピカイチだもんなー。
原題は「The Ladykillers」。さてこそ。





しかし、ずっと思っているのだが、世の中には「夫人」と「婦人」の使い分けが出来てない人が多いね。
ウィルバーフォース夫人は「夫人」が正しい。
単独で老婦人という場合は「老婦人」。そんなこととは知らない夫人は、と使いたい場合は「夫人」。
もしウィルバーフォース家に奥さんが2人いる場合は「ウィルバーフォース老夫人」と「ウィルバーフォース若夫人」。
テレビの字幕でもけっこうな確率で間違っている。

最近の「すいません」という表記も何とかならないかと思う。
テレビの字幕で「すいません」を連発するから、みんな書き言葉でも「すいません」と書くようになっちゃった。
書き言葉の場合は基本的に「すみません」と書くべき。何らかの表現意図がある場合は別として。
すいませんだと漢字変換が絶対に出来ない。済まないのだから済みませんですよ。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« < ひつじのショーン ~い... | トップ | 89ers、3月12日の試合。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

テレビで見た映画。」カテゴリの最新記事