プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< ひつじのショーン ~いたずらラマがやってきた!~ >

2016年03月08日 | ☆映画館で見た映画。
これはぼったくりである。

まず主に時間的なことがね。
上映時間が65分というのは全然問題なかった。クレイアニメって大変そうだもの。
だがそれはちゃんと作ってあって65分、という場合の話。

なにしろ半分以上テレビシリーズ傑作選でお茶を濁すんですからね!
5つ流したらしい。7分×5本で35分でしょ。そうするとタイトルの「いたずらラマ」は
30分しかないわけで。

これは呆れるほどのぼったくりである。テレビで流したもんで水増しするなっちゅうねん!!
ヒドイ。本当にヒドイ。こんなんで金とっちゃあかんでしょ。これは配給元の東北新社の責任なの?
よくもまあこれを映画館にかけようと思ったね。怒り心頭である。もう東北新社は信用しない。


次に、内容が面白くない。
去年の「バック・トゥ・ザ・ホーム」はちゃんと映画だった。山あり谷ありのストーリー、
名作とまでは言えなかろうが、ちゃんと面白い話だった。

だが今回のこれは、内容がうっすい!
舞台はいつもの農場。ペルーから3匹のラマを売る行商人がやってきて、農業見本市みたいなところで
オークションにかける。例によってショーンの画策で、牧場主がその気もないのにラマを落札してしまい、
3頭のラマが牧場に来る。
そしたらそのラマが予想以上に強力で凶悪ないたずら者。とにかく周辺を破壊しまくり
――って言っても、いつものショーンたちも破壊しまくりってのは同じ気がするんだけどね――
羊たちはラマを連れて来たショーンを村八分、最初はラマとノリノリでふざけていたショーンも
周りの羊たちにシカトされてからはラマの敵にまわり、何とか捕獲して次のオークションで他の人に買わせて大団円。

いつものドタバタで、いつものレベルを保っていたとは言え、それはあくまでテレビシリーズのレベル。
テレビシリーズをちょっと引き延ばしただけ。
というか、本国ではテレビシリーズのスペシャルなんだと思う、多分。
それを映画館にかけたのは……本当に下手を打ったと思う。今後の客を逃がすであろう。

ああいう小ネタはテレビで、しかも7分の尺だからこそいいのであって、
それをわざわざ劇場に行ってお金を払って、あれを見せられてはよくよく腹立たしいですよ。
例えて言えば、プロ野球を見に行ったつもりが、見せられたのは少年野球でした、というような。
まああまりぴったりした例えでもないけれど、そのくらいの納得出来なさがあった。


ショーンマニアなら行ってもいいけど、「好き」レベルならわざわざ見なくてもいい。
薦めない。かなりがっかりした。


今回の収穫は、オリジナルの歌い手が、石井竜也と声質がそっくり!と驚いたこと。
まあ本来は逆でしょうけどね。似てるからこそ石井竜也が歌うことになったのかもしれない。
石井竜也が歌う日本語ヴァージョンの歌が好きだなあ。




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