まあ普段こういう物は買わないけれども……家人が買って来たので、奪い取って読んだ。
良い本でした。写真も豊富でそこそこきれいで。
書き手も黒子に徹した感じで、地味で着実な仕事。もちろん震災のことに触れずには
いられないわけだけど、必要以上に感動物語にしていないし、羽生結弦自身の
”震災を背負わされること”についての気持ちもちゃんと書いている。
ただ、17歳男子はこんな言い回しはしないやろ、と思うところが2、3ヶ所あって、
そこが実際本人自身の言葉ならオモシロイけど、もし書き手の筆が滑ったのなら少々残念なところだ。
スケートを止めて野球をやりたくなったこと。
それをお母さんに言ったらあっさり「じゃあ、やめれば?」と言われたこと。
その後ノービスB優勝。その直後というタイミングでホームリンクが経営難のため閉鎖。
練習場所に苦労し、止めて行った同年代の子たちが何人もいたこと。
誰の人生にもある、小さな分岐点を経てユヅルはあの場所に立っている。
わたしにとっては嬉しいことだ。
他の選手のこともしっかり見ている。見たことを、自分に取り入れるのが多分上手い。
頭がいい子なんだろうな。それは試合後のコメントを聞いていてもいつも感じる。
ガチンスキー選手をあんなにライバル視していたとは知らなかった。
わたしから見ると、ガチンスキーはそれほどは……という感じなんだけど。
まあ現時点でユヅルは世界のトップグループのなかの最年少だから、
問題は今後出て来る選手だよね。ソチの次のオリンピックを競うとしたら。
“震災で練習場所が壊れ、アイスショーが練習の場だった”
それだけをさらっと聞いても、大変だっただろうな、とは思っていたが、
本人の言葉でもう少し詳しく語られると、改めて大変だったなと思うよ。
10日後、神奈川のリンクに移動しての練習再開。
……単に移動とはいうけれど、そこはホームじゃない。普段通りの自宅から通えて、
何千回と行き慣れたホームリンクとは違う。
そして自宅を離れる不安もあったはずだ。やはり何かあった時は家族といたいだろう。
まだ16歳だもの。
10日で練習を再開したのは、驚異的な早さだったとは思うけど、
アスリートの筋肉にとって10日は長い。
あの細っこい体がようやくつけた筋肉があっという間に落ちる。もったいない。
流れのままに生きていくだけでやっとだったあの頃に、
すでにユヅルは戦い始めていたんだね。やはり競技者の精神力は大したものだ。
わたしが浅田さんとかユヅルとか、高橋大輔を尊敬するのはそういう部分だよ。
向かって来る大きな波を乗り越えて行く強さ。ヘタレなわたしにはとても無理……
すごいなあ。
「ソチのためには今年、世界選手権に出られるようじゃないと」
――こういうの、外野は簡単な顔で言うんですよ。だってほんとのことだもの。
現実的に、そりゃ出られないよりは出られた方がいい。
タイミング的にも、世界の大舞台を1回よりは2回踏んでおいた方がいい。
ま、彼がこう言ったのはシーズン前ですからね。
GPファイナルへの劇的な出場、それ以上に劇的な世界選手権銅メダル!
まさかこうなるとは本人も思うまい。運をここで使いはたしてしまったらどうしようと、
いらんことながら心配になるくらいだ。
実はこの本には世界選手権の結果は書いてない。
載せて出版する手もあったんじゃないかと思うが、それは結果がわかっているからこそ言えることで。
まさか銅を取るとはね。それも多分ショートを失敗したからこそのあの気迫なんだろうし。
あれはねー。ほんとにねー。鬼気迫る演技でしたよ。メラメラと燃える炎が背後に見えたくらいだ。
……はっ!まさに“蒼い炎”なのか!?
来シーズンねー。さらに体力をつけてがんばって欲しいやねー。
NHK杯は見に行くぞ!応援している。
うわ、ユヅル、すごいな。この本、現時点でアマゾンの売上12位だよ。
良い本でした。写真も豊富でそこそこきれいで。
書き手も黒子に徹した感じで、地味で着実な仕事。もちろん震災のことに触れずには
いられないわけだけど、必要以上に感動物語にしていないし、羽生結弦自身の
”震災を背負わされること”についての気持ちもちゃんと書いている。
ただ、17歳男子はこんな言い回しはしないやろ、と思うところが2、3ヶ所あって、
そこが実際本人自身の言葉ならオモシロイけど、もし書き手の筆が滑ったのなら少々残念なところだ。
スケートを止めて野球をやりたくなったこと。
それをお母さんに言ったらあっさり「じゃあ、やめれば?」と言われたこと。
その後ノービスB優勝。その直後というタイミングでホームリンクが経営難のため閉鎖。
練習場所に苦労し、止めて行った同年代の子たちが何人もいたこと。
誰の人生にもある、小さな分岐点を経てユヅルはあの場所に立っている。
わたしにとっては嬉しいことだ。
他の選手のこともしっかり見ている。見たことを、自分に取り入れるのが多分上手い。
頭がいい子なんだろうな。それは試合後のコメントを聞いていてもいつも感じる。
ガチンスキー選手をあんなにライバル視していたとは知らなかった。
わたしから見ると、ガチンスキーはそれほどは……という感じなんだけど。
まあ現時点でユヅルは世界のトップグループのなかの最年少だから、
問題は今後出て来る選手だよね。ソチの次のオリンピックを競うとしたら。
“震災で練習場所が壊れ、アイスショーが練習の場だった”
それだけをさらっと聞いても、大変だっただろうな、とは思っていたが、
本人の言葉でもう少し詳しく語られると、改めて大変だったなと思うよ。
10日後、神奈川のリンクに移動しての練習再開。
……単に移動とはいうけれど、そこはホームじゃない。普段通りの自宅から通えて、
何千回と行き慣れたホームリンクとは違う。
そして自宅を離れる不安もあったはずだ。やはり何かあった時は家族といたいだろう。
まだ16歳だもの。
10日で練習を再開したのは、驚異的な早さだったとは思うけど、
アスリートの筋肉にとって10日は長い。
あの細っこい体がようやくつけた筋肉があっという間に落ちる。もったいない。
流れのままに生きていくだけでやっとだったあの頃に、
すでにユヅルは戦い始めていたんだね。やはり競技者の精神力は大したものだ。
わたしが浅田さんとかユヅルとか、高橋大輔を尊敬するのはそういう部分だよ。
向かって来る大きな波を乗り越えて行く強さ。ヘタレなわたしにはとても無理……
すごいなあ。
「ソチのためには今年、世界選手権に出られるようじゃないと」
――こういうの、外野は簡単な顔で言うんですよ。だってほんとのことだもの。
現実的に、そりゃ出られないよりは出られた方がいい。
タイミング的にも、世界の大舞台を1回よりは2回踏んでおいた方がいい。
ま、彼がこう言ったのはシーズン前ですからね。
GPファイナルへの劇的な出場、それ以上に劇的な世界選手権銅メダル!
まさかこうなるとは本人も思うまい。運をここで使いはたしてしまったらどうしようと、
いらんことながら心配になるくらいだ。
実はこの本には世界選手権の結果は書いてない。
載せて出版する手もあったんじゃないかと思うが、それは結果がわかっているからこそ言えることで。
まさか銅を取るとはね。それも多分ショートを失敗したからこそのあの気迫なんだろうし。
あれはねー。ほんとにねー。鬼気迫る演技でしたよ。メラメラと燃える炎が背後に見えたくらいだ。
……はっ!まさに“蒼い炎”なのか!?
来シーズンねー。さらに体力をつけてがんばって欲しいやねー。
NHK杯は見に行くぞ!応援している。
うわ、ユヅル、すごいな。この本、現時点でアマゾンの売上12位だよ。
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