プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

◇ 小林恭二「この俳句がすごい!」

2023年07月16日 | ◇読んだ本の感想。
現時点ではいい年のおっさん(時々テレビに出て来る)だが、
わたしがこの人を初めて読んだのは6年くらい前で、それがデビュー作だったもんだから
まだ30代くらいのイメージなんだよなー。

この人は俳句関連本も何冊も書いているけど、最初はものすごく謙遜していて、
自分みたいな素人が俳句の本を書くなんて……みたいな感じだったから、
ここまでの本を書くようになったなんて(勝手ながら)感慨深い。
面白かったですよ。職業俳人が書けない文章で各句が解説してあって。

解説じゃないですよね。贔屓のその句の魅力を伝えようと、
一所懸命とつとつと書いている。
納得出来ない時も、わたしの読みとは違う時も多々あったけれども、
それはそれとして面白く読んだ。

いいことを2つくらい言っていたような気がしたんだが……読んでから
1週間ほど経ったので忘れてしまった。
あ、1つは思い出した。古文の方が語尾の処理にバラエティがあるという話だよね。
や・かな・けり・なり・などいろいろ意味を持った言葉が使えるのに対して、
現代語だと、だ、であるしかなくてバラエティが少ない。
他にます、ですもいれてもいいと思うけど、意味は広がらない。
極小の字数だから、意味が薄い言葉を使いたくないのよね。

この本で知った佳句もいくつかあった気がしたけど忘れてしまった……
栞なり挟んどかないとだめだな。見返せばいいんだけど、
図書館に返さなければならないので時間がない。

もっとこの人の俳句についての本、読みたいと思うよ。
他になかなか俳句に触れる機会もないからね。


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