フィギュアスケート グランプリシリーズ ＮＨＫ杯 ２０１６ ペア・アイスダンス・エキシビション。

散々悪口を言ったＮＨＫですが、ペアとアイスダンスをちゃんと映してくれるのは重畳。
がんばって見ました。感想はだいぶ省略するが。



ペアの日本代表は須藤澄玲・ブードロー＝オデ組。

ショートの曲は森山直太朗の「さくら」で、あの曲合ってたわー。
シンプルな音が彼らの清澄さにぴったり。滑るスケートが曲を奏でていた気がする。

フリーは去年に引き続き、「シェルブールの雨傘」。でしたよね？
しっとりしていて良い。仲良さそう。
コーチが温かく喜んでくれてほほえましい。上手いペアを他にも持っているんだろうに。

しかしオデはオリンピック、日本代表で出てくれるのか？




アイスダンスの日本代表は平井絵己・デラアソンシオン組。リードさんとこは棄権だったらしい。

ショートはあんまり言うべきことはないが、フリーはリフトが個性的で良かった。
女性を縦に投げてたね。びっくりした。アクロバティックな振付。
しかしここまで色々やっても、なお最下位というのが……。順位に不満があるというより、
しみじみその難しさに思いを馳せるという意味で。



ペアは彭程・金楊組のショートが面白かった。

アイスダンスはなんといってもカッペリーニ・ラノッテ組。チャップリン最高。
全然顔は違うのに、頬を膨らませてチャップリンに見せてしまう。イタリア男の演技力。

ところでカッペリーニ・ラノッテ組は何となく美味しそうな名前だと常々思っていたのだが……
パスタの方はカペッリーニが正しいんだって！日本で間違って流通しているけど、カッペリーニじゃないんだって！
スペルも違う。とてもびっくりした。……が、発音しにくいのでカペッリーニと今後言えるかどうかは微妙。


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近年のエキシビションに言いたいことだが。

わたしはエラジ・バルデもジェイソン・ブラウンも好きだが、エキシビションは基本的にメダリストに限定するべきではないか。
これでは競技会のエキシビションではなく単にアイスショーである。
出場の名誉を守るべき。この顔ぶれでの出場基準は一体なんなのだ。


と、苦言を呈した上で、


エラジ・バルデはノってるだけで魅せるね。バク転はいつもより多めに回っていた。
ところで、あのお客さんの顔を見るに、電話番号が実際に書いてあったように見えた。こら！お仕事中にナンパするんじゃない！

トゥルシンバエワは８位で何で呼ばれるかな？自国選手でもないのに。
ほんとちょこちょこ動いてくるねー。これは武器だな。体力あるんだろうなー。

ブラウン。登場はションボリしている……
この人のエキシビもほんとに楽しいよなあ。落ち込んだ時に見たら元気になれそう。
多分親近感を持つ一番の要因は、日本人っぽいこのはにかんだ笑顔だ。

田中刑事。こう言っちゃなんだが、ハクはだいぶ本人のイメージと違うのではないか……
ハクとか言わなければ、和風の振付でなかなか良かったけれども。
こういう力強い振付合うんだから、それをもっと競技会に活かせと。

樋口ワカバ。「白夜行」は町田が滑ってたよね。
ジャンプは見事だね。いや、表現力ついたね。去年と比べて１０倍くらい。がんばったんだなあ。

佐藤駿。ノービス。すっかり忘れていたけど、仙台の子で、去年もノービス優勝らしい。
尊敬する選手は羽生結弦さん。当然でしょう。
ジャンプ速いね。体良く動くわ。今回の出来はそれほど良くなかったけど、能力自体は高そう。

佐藤りをん。ノービス。この子はとにかく……ひたすら速い！
何でも速い。スピードもジャンプもスピンも倍速。まあコドモだからってのもあるだろうけど、堂々とした滑り。
びっくりするね。

ヴァシリエフスもジャンプ以外はすでに上手い。
長洲もきれい。

カッペリーニ・ラノッテ組。カッペリーニのかつらすごいな。このプログラムも楽しい！
ああ、またチャップリン見たいな。

宮原は口紅を塗るのがだんだん上手くなってきた。

バーチュ・モイア組は結成２０年目！？ほとんど毎日会って、練習してるんだよね？
家族より濃密じゃないか。練習も接触ありだし、コーチとかもいるとはいえ、基本は自分と相手の世界。
よほど相性が良くないと。

ポゴリラヤの「セント・オブ・ウーマン」の曲好きだな。
なんだか少しユルせる気がしてきた。

大トリはユヅル。いやー、美しいエキシビでしたねえ。こういうのは自家薬籠中のものですな。
わたしはあんまりエキシビは見ないので（基本は競技のみ。エキシビまで見ると大変なんだもん……）、
今季ユヅルの初エキシビ。参りました、と頭を下げたい。やっぱりすごいな、コイツ。


というわけで、ＮＨＫ杯終了。そしてファイナル。その次全日本。
とりあえず年内はイソガシイですね。




正直織田信成とＮＨＫのアナウンサーの合いの手はうるさかった。
もう少し黙っとって欲しい。しつこく説明されると演技の余韻がぶち壊しである。