うたのたまご

わたしの五行歌と、感じたことなど、きもちのままに。

言葉探しをすることが好き

2008-09-15 17:56:56 | 五行歌
樹郷子さんからも素晴らしい答えをいただきました。


私もなかなか納得できる歌が生まれません。
歌集上梓以後の虚脱かとも思いましたが、自分ではそんなに発行前と発行後と
変化はないのです。
つまり歌集だって生まれるまでには、つまらない歌いっぱいつくって、やっと
いくつか歌集に選んだわけで、それだって自信などあるわけはないのです。
つまりいつも苦しんでる、ということですね。
たまに「出来たぞ!」なんて歌会に出すと評価はさっぱりだったりしますから。

> 自分としては、自分の歌は、思いを言葉にするときに、
> 詩の言葉に磨き上げることが足りないように思います。
> もっと思いをひろげたいです。

こんな風に思えること自体詩人です。吉野さんの歌からはそういう努力がうかがえます。

私も努力していることと言えば、今自分がいいたいことを一番的確にいい表せる言葉はなにか、
という言葉を探す努力はしているつもりですが、それはだれしもやっていることでしょう。
つまり吉野さんも私も同じようにそのことで悩んでいるということでしょうね。
でもやはりそれが好きかどうかではないかしら。

私はそういう言葉探しをすることが好きです。
そして日本語の素晴らしさ多さに驚き、反面こういう気持ちを表す日本語はない!
などと不遜なことを思ったりもして。
なんの参考にもならないことですが、そんな日々です。
あの齊藤茂吉が歌をつくる時、畳をかきむしって呻吟してたそうです。
それを見て息子達は歌詠みにはならなかったそうです。
私は歌を詠むということはそうういうことかもしれない、と、
それでもなぜかやめられない、と思ってきました。

私最近気がついたのですけど、こういう悩みは死にたくなくなる悩みです。
佐々木さんの歌集など読むと、生きて毎年四季の移り変わりを見たい、
そして自然がますます美しくなるのです。吉野さんには程遠いことですが、
私も、生きていたい、という強い想いになったのはごく最近です。
歌集上梓はその思いを後押ししてくれました。
吉野さんは編集の仕事が好きならがんばってね。いい仕事ですから。

樹郷子さん、ありがとうございました。
言葉探しをするのが大好きと仰る樹郷子さんがうらやましくなりました。