Woodのぼやき

大阪府枚方市の宇山サッカークラブでコーチをしてます。失礼な発言も多々ありますが、ご容赦ください。

アメとムチではなくアメとムシ

2014年10月13日 | サッカー日記
先日放送されたFOOT×BRAIN「目からウロコ!脳科学から見るサッカー上達法!」をようやく見ました。日本の脳科学の第一人者、中野信子さんがゲストで登場し、日本人の脳の特性から、サッカーにどう取り組むべきか、どう指導するべきかを考えるというものでした。

今までは、日本人の肉体的な特性から、どう育てるか、どういうチーム作りをするかが考えられていました。そういう意味では、ちょっと目からウロコ的な内容でした。番組では、以下の3つが日本人の脳の特性らしいです。
1.心配性
2.判断が遅い
3.失敗を嫌う

日本人は世界で最も心配性の人が多いそうです。安心感をもたらすセロトニンの量が少ない民族だから心配性。そのために先のことをよく考えたり、練習にまじめに取り組むという特性を持っている。また、貯蓄額も多い...。

意思決定システムには、Xシステム[Reflex:反射的]とCシステム[Calculate:計算]があるが、日本人は心配性なのでCシステムを使って出来るだけ正確な判断をしようとするそうです。そのため、判断に時間がかかるとのこと。サッカーで判断に時間がかかることは致命的ですよね。
そういえば、以前、会社の上司が時間をかけた90点の回答より、すばやい60点の回答の方が良いと言ってました。

日本人はドーパミンレセプターの機能が高いので、簡単に満足する。逆に満足しにくい人は、どんどんチャレンジする。南米の人はその特徴が強く、簡単に満足しないから失敗を恐れずにどんどんチャレンジする。逆に日本人は簡単に満足するので、チャレンジすることを嫌う、失敗することを恐れるそうです。日本人は失敗しないことが満足、南米人はチャレンジしないことでストレスを感じるという大きな違いがあるとのこと。

この3つの日本人の脳の特性を知って、日本サッカーを強くするにはどうすればよいかということも番組内では語られていました。こちらの方は少し難解だったので、ここでは触れません。一つだけ、判断の速さを補うには反復練習が良いようです。

今回、番組の中でマウスを使った実験があり、その結論として語られていた「アメとムシ」という言葉がとても面白かったので、タイトルにしてみました。子どもたちへの指導に対して、
 ・アメだけ
 ・アメとムチ
 ・ムチだけ
のどれがいいかというと、アメだけがいいそうです。
上手くできたら褒める、出来なかったらなにも言わない、これがいいそうです。褒められなかったらなぜ褒めてくれなかったのかと、子供たちは考える。怒られる(ムチ)と子供たちは考えなくなるとのこと。これからはこれでいこうかと思います。どこまで出来るかわかりませんが...。


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