呼び出し

今にも雨が降り出しそう…

屋根のトタンの上を、カリンが歩き回っている足音がしだした。

母ちゃんを呼んで、鳴く声もしているが、

やっと、朝の一仕事がひと段落して、

一息ついて、パソコンを起動させた所だったので、ほっといた。

二階に着替えに来たダンちゃんが、

「おい、カリンが、窓の外で鳴いてるぞ！」

うん、知ってるけど…えっ？ …寝室かい！

寝室の窓の下で、ニャーニャー呼んでました。

　カリン～えー何持ってきたの…それ、蝙蝠じゃない…

カリンに襲われて、失禁したのか？ 

『ごひゃん』

ご飯じゃない！　あぁ、動いた、怪我はなさそうだから大丈夫ね、

巣に帰りそこねて、母屋の庇の隙間にでも、居たのだろう。

とりあえず、カリンを引き離せば、自力で逃げるでしょ。

カリンは、こっちおいで、と呼んでも、蝙蝠に未練があるのか、

抱き上げようとすると、怒る。

まっててね、今、終わらせるから…

部屋に入れてもらって、膝の上でご機嫌で喉をならしてます。

パソコンより、机の下が気になるカリンなのでした。

午後には、雨が降り出して、

家族は昼寝～私も、二階で横になったが、

またしても、カリンが、窓の外で、呼び出した…

もう、完全に、ここで鳴けば、部屋に入れる…と覚えたようである。

この後、寒いのに…車庫で、３０分近く、抱っこと、なでなでをする事に…

カリンは、心地よくてご機嫌でしたけど、

私だって、昼寝したかったわ…