昔、火事があった。
これも、小学生の時のこと。
ある日、ご近所に住んでいた友達の家が、火事になった。
その家は、小さな川と道路を隔てた所にあり、私の家にまで類焼してくるほどの大火事でもなかったけれど、それでも、消防車はたくさん駆け付けて、周辺は騒然としていた。
たぶん、土曜日だか、日曜日だったのだと思う。私達家族は、揃って何処かに出掛けようとしていた。
私は、友達の家が火事になっているという現実にショックを受けていた。
母に「○○ちゃんの家、火事やで!」って、息急き切って伝えた。そして、その後の母の言葉が、今も忘れられない。
「なんやのこの子、真っ青な顔して、唇震わせて、気い、小さいなぁ。ほんまに、情け無い子やで…」と。
友達の家が火事だと知れば、誰だって、心配するだろう。友達は無事かと、心が揺さぶられれば、血の気も失せるだろう。
あの時の私の様子は、至って、真っ当な反応だったと、今ならわかる。
でも、母に先のように評価され、嘲笑われると当時の私は、自分の心持ちに全く自信がなくなった。これくらいの事で、慌てたりしてはいけないのか?また、正直な気持ちを露わにすることは、はしたないことなのか? 悪いことなのか?と。
それから、母はその家のことを気にすることもなく、身支度を整えて、外出することを選んだ。
私はずっと、友達のことが心配で仕方なかったけれど、それ以上、何も言うことが出来なくなった。
友達はそれから暫くして、引っ越して行った。
今も、どこかで、元気に過ごしていてくれれば嬉しい。
理不尽な思い出と一緒に、時々、思い出す友達のこと…
ある日、ご近所に住んでいた友達の家が、火事になった。
その家は、小さな川と道路を隔てた所にあり、私の家にまで類焼してくるほどの大火事でもなかったけれど、それでも、消防車はたくさん駆け付けて、周辺は騒然としていた。
たぶん、土曜日だか、日曜日だったのだと思う。私達家族は、揃って何処かに出掛けようとしていた。
私は、友達の家が火事になっているという現実にショックを受けていた。
母に「○○ちゃんの家、火事やで!」って、息急き切って伝えた。そして、その後の母の言葉が、今も忘れられない。
「なんやのこの子、真っ青な顔して、唇震わせて、気い、小さいなぁ。ほんまに、情け無い子やで…」と。
友達の家が火事だと知れば、誰だって、心配するだろう。友達は無事かと、心が揺さぶられれば、血の気も失せるだろう。
あの時の私の様子は、至って、真っ当な反応だったと、今ならわかる。
でも、母に先のように評価され、嘲笑われると当時の私は、自分の心持ちに全く自信がなくなった。これくらいの事で、慌てたりしてはいけないのか?また、正直な気持ちを露わにすることは、はしたないことなのか? 悪いことなのか?と。
それから、母はその家のことを気にすることもなく、身支度を整えて、外出することを選んだ。
私はずっと、友達のことが心配で仕方なかったけれど、それ以上、何も言うことが出来なくなった。
友達はそれから暫くして、引っ越して行った。
今も、どこかで、元気に過ごしていてくれれば嬉しい。
理不尽な思い出と一緒に、時々、思い出す友達のこと…
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます