(前日からの続き)
自分がもしガンになったり、体が動かなく
なってベッドで寝たきりの状態になった時、
あるいは、お金が一銭も無くなって、明日の
お米をどうしようとか、死ぬしかない
というような切羽詰まった時に、人間
というのは、この肉体の中では有限の生命を
生きているなあと、そして、この有限の生命
から思い起こしてね、無限なるものは
何だろうとね。永遠なるものは何だろう、
どこに救いがあるんだろうと、はじめて
自分の中を考えるようになるんです。
しかし、人間というのは結局は、無限も
有限もない。ずーっと続いている生命でしょ。
元々から自分はそういう存在だということは
分かって、この地上に生まれて来ている。
そしてそれぞれの務めを果たして毎日を
生きてるわけですよね。でも、仕事が
おもしろくなかったり、お金の問題であったり、
奥さんとけんかしたり、父親とうまくいかない
とか、そういう現実の中の喜怒哀楽という
ことに把われますよね。それで、ウサ晴らす
のにお酒を飲んだりね、今ではカラオケですか。
色んなことをやるわけでしょ。それは何か
というと、自分がそこに留(とど)まって
いたくない、留まっていたら苦しくなって
どうにもならなくなるということが判っている
からこそ、飲んだり食べたり、グチ
言ったりして、そこから抜け出そうとする
訳ですよ。でもこれでいいというのであれば、
そのグチの世界の中に、みんな沈んじゃう
と思うね。苦の中にみんな沈んでると思う。
どんな種類のものであっても、ひとたび
その苦の中に沈んでしまうとね、その苦という
ものに耐えられなくなってしまうのです。
何故かというと、それが本来の生命の働き
ではないから耐えられない。本来の自分じゃ
ないから耐えられない。
じゃあ本来とは何だということに
なるのですね。現実に、お金があり、家族
にも恵まれて、社会的評価もされていながら、
何かさみしく孤独で空しく感じていたとすれば、
その人たちにとっては、無価値なものになって
来るかも知れない。例えば、月収100万の
人は、20万の人からみれば、天国の生活を
しているように思うけれども、当の本人が
それで本当に満ち足りているかというと、満ち
足りてない場合が多いんですよ。それで満ち
足りていないという所からもう少し進むと、
結局それが苦になって来るわけですね。苦に
なるにはいろんな事があるけれど、その苦に
なったが最後、今度はそこから抜け出ようと
もがいてくる。やはり人間というのは、本来
そういう世界の住者ではないからですね。
魂の底では永遠なるものを求めている。
永遠なるものをつかんでいないと、心の中で
つかんでいないと落ち着かない存在だから
なんです。
(翌日に続く)
自分がもしガンになったり、体が動かなく
なってベッドで寝たきりの状態になった時、
あるいは、お金が一銭も無くなって、明日の
お米をどうしようとか、死ぬしかない
というような切羽詰まった時に、人間
というのは、この肉体の中では有限の生命を
生きているなあと、そして、この有限の生命
から思い起こしてね、無限なるものは
何だろうとね。永遠なるものは何だろう、
どこに救いがあるんだろうと、はじめて
自分の中を考えるようになるんです。
しかし、人間というのは結局は、無限も
有限もない。ずーっと続いている生命でしょ。
元々から自分はそういう存在だということは
分かって、この地上に生まれて来ている。
そしてそれぞれの務めを果たして毎日を
生きてるわけですよね。でも、仕事が
おもしろくなかったり、お金の問題であったり、
奥さんとけんかしたり、父親とうまくいかない
とか、そういう現実の中の喜怒哀楽という
ことに把われますよね。それで、ウサ晴らす
のにお酒を飲んだりね、今ではカラオケですか。
色んなことをやるわけでしょ。それは何か
というと、自分がそこに留(とど)まって
いたくない、留まっていたら苦しくなって
どうにもならなくなるということが判っている
からこそ、飲んだり食べたり、グチ
言ったりして、そこから抜け出そうとする
訳ですよ。でもこれでいいというのであれば、
そのグチの世界の中に、みんな沈んじゃう
と思うね。苦の中にみんな沈んでると思う。
どんな種類のものであっても、ひとたび
その苦の中に沈んでしまうとね、その苦という
ものに耐えられなくなってしまうのです。
何故かというと、それが本来の生命の働き
ではないから耐えられない。本来の自分じゃ
ないから耐えられない。
じゃあ本来とは何だということに
なるのですね。現実に、お金があり、家族
にも恵まれて、社会的評価もされていながら、
何かさみしく孤独で空しく感じていたとすれば、
その人たちにとっては、無価値なものになって
来るかも知れない。例えば、月収100万の
人は、20万の人からみれば、天国の生活を
しているように思うけれども、当の本人が
それで本当に満ち足りているかというと、満ち
足りてない場合が多いんですよ。それで満ち
足りていないという所からもう少し進むと、
結局それが苦になって来るわけですね。苦に
なるにはいろんな事があるけれど、その苦に
なったが最後、今度はそこから抜け出ようと
もがいてくる。やはり人間というのは、本来
そういう世界の住者ではないからですね。
魂の底では永遠なるものを求めている。
永遠なるものをつかんでいないと、心の中で
つかんでいないと落ち着かない存在だから
なんです。
(翌日に続く)