コロナ感染予防のため中止になっていた第6回世界女性会議
2年を経てリモート開催。昨日2日間の会議を終了しました。
世界で女性の置かれた状況を知るにつけ溜息の連続でした。
以下簡単にご紹介
外務省主催ウエビナー『女子差別撤廃条約をしっていますか?』
1日目
テーマ1:女性が政治経済の意志決定に参画するとは?
講師:ヒラリー・ペデマ(ガーナ)
テーマ2:働き方をジェンダーの視点から考える。
講師:ゲノヴェヴァ・ティシュバ(ブルガリア)
2日目
テーマ1:ジェンダー・ステレオタイプとは何か>~無意識の偏見を克服するために~
講師:ナフラ・ハイダル・エル・アッダール(レバノン)
テーマ2:ジェンダーに基づく暴力の撤廃に向けてどう取り組むべきか?
~ジェンダーに基づく暴力の被害者補償、加害者処罰のために~
講師:コリネ・デットメイヤー・フェルムーレン(オランダ)
4講演とそれぞれのテーマに合わせてモデレーターの秋月弘子亜細亜大学教授との
意見交換が行われました。
1日目
テーマ1では主にクオーター性について
テーマ2では機会均等、と労働における同一条件
が特に重点を置いて話されました。
特にこの2点においては日本では遅れが目立ち、
ジェンダー指標が世界160数国中120数位となっています。
日本の女子の教育指数が高い位置にあるのに何故政治にかかわる女性が少ないのか
また経済的にリーダーとなる女性が少ないのか?
ここに翌日テーマの(アンコンシャスバイヤス=無意識の偏見)が指摘されています。
2日目
テーマ1では、コロナ禍における更なる女性への暴力増大、深刻化している。
国際的な法整備を課題としている。
ステレオ・タイプの先入観、古くからの慣習によりアンコンシャスバイアスがもたらす差別は
ひろい範囲に及び、教育、結婚、親子関係、家族関係、健康、生殖等と互いに重なり合いながら
様々な範囲で現れてくる。
宗教的、伝統的慣習に加え貧困が更に差別を常態化させている
このステレオタイプのアンコンシャスバイアスに対しては
なんといっても司法部門の役割(法の整備、条約の制定等)と
小さい時からの教育、メディア(コマーシャルにおけるステレオタイプの排除等)
の必要性が求められていると訴えられています。
テーマ2 最後にジェンダー暴力と人身取引について
ジェンダー暴力については条約に明記されていないが、
重要なポイントであることは間違いがない。
当然女児も含まれている
あらゆる側面で暴力があり、社会全体にまん延している。
例えばスポーツでは増えているしネット上では
女性がヘイトの対象となっている(言葉も人を傷つける)
家庭内でも親密な関係にあるひとからのDVは実に33%を超えている。
そしてコロナ禍ではその被害数は見えないところで
もっと多くなっていると考えられる。
そして最後に、現在ロシアの侵攻によって
他国へ避難した女性達や子ども達が人身売買の被害に遭っていると
報告がなされた。
毎日TVで放送されるウクライナの惨状を知るにつけ、
胸が痛い・・・・
やるせない・・・・
許せない・・・・
女性の権利は人権である!
と力強く宣言されましたが
世界ではまだまだ女性の権利さえ認められない国があるのだと
あらためて感じるとともに
身近な大山町でもまだまだ残る女性差別
話し合っていかなければと感じたことでした。