*この記事は、前ブログに掲載していたものの再UPです。(2015年12月6日)
12月になっちゃいましたね。1年が過ぎるのが早い。。
今回は、マイケル・ジャクソンの生前に唯一発売された公式ライブDVD『LIVE IN BUCHAREST:THE DANGEROUS TOUR』(ライヴ・イン・ブカレスト)について。
私がこのDVDを初めて購入したのは、まだマイケル・ジャクソンについて全く詳しくない頃でした。彼の代表的なヒット曲くらいしか知らなかった時期ね。
初めて『ライヴ・イン・ブカレスト』を観た私は、興奮して絶叫するファンや失神する大勢の人々の映像に唖然とし、また、デンジャラス・ツアーのマイケルの衣装(あのフェンシングのやつね)に赤面してしまい、このDVDを手放してしまったのでした。。 (ばか~~~)
あれから数ヶ月。
私はマイケル・ファンの失神映像にすっかり慣れてしまいました。さらに、ゴールドの〝ふんどし付き衣装〟のアノ部分(前側)に目をやらないよう注意した結果、今はそんなに気にならなくなりましたの。。(このスケベ)
上記を除けば『ライヴ・イン・ブカレスト』は素晴らしかったはずだわ☆と再び手に入れたのが数日前。観直したら、もう完全にハマっちゃいました。
マイケルのファンになって約8ヶ月経った今、『ライヴ・イン・ブカレスト』は、非常にマイケル好みの編集なのだと理解できます。それに、とてもとても素晴らしい内容だと。
私は今まで様々なアーティストのファンになり、ライブにも何度か行っていますが、ファンが失神までするのを見たことはありません。マイケル・ジャクソンの全盛期の偉大さを世に知らしめるためには、〝失神するファン〟の映像が不可欠なのですね。
それに、今改めて観ると、ファンの映像は特に気にならないの。完全に慣れちゃったみたい。
それどころか、当時のルーマニアの状況(独裁政権が終焉したばかり)などを考えると、彼らに感情移入してしまい、目がウルウルしそうになります。 (注:私は当時の状況について詳しくありません。ニコラエ・チャウシェスク大統領夫妻の公開処刑映像は、1989年当時だったと思うけど見た。。 )
(お話は戻り)繰り返し観てると分かるけど、同じ娘ばかり映してるの。それも大抵は可愛いコばかり。。
『ライヴ・イン・ブカレスト』の曲目は以下のとおり。 ↓
①Jam
②Wanna Be Startin' Somethin'
③Human Nature
④Somooth Criminal
⑤I Just Can't Stop Loving You
⑥She's Out Of My Life
⑦I Want You Back / The Love You Save
⑧I'll Be There
⑨Thriller
⑩Billie Jean
⑪Working Day And Night
⑫Beat It
⑬Will You Be There
⑭Black Or White
⑮Heal The World
⑯Man In The Mirror
最初に購入した時は、まだ知らない曲の方が多く、そのせいでピンとこなかった面もあると思います。でも、今のように詳しくなった後に見ると、非常に素晴らしい選曲だと分かります☆
『ライヴ・アット・ウェンブリー』(バッド・ツアー)を今でも素晴らしいと思っていますが、やはり、マイケルの代表的なライブは『ライヴ・イン・ブカレスト』(デンジャラス・ツアー)なのかもね、総合力で比べると。
1度観ただけではなかなか気づきませんが、何度も観直していると、演出に非常にこだわっていることが分かります。イリュージョンにとても気を使っていることも。
イリュージョンを担当したのは、当時、絶大な人気を誇っていたマジシャンのデビッド・カッパーフィールドなのだそうです。彼は90年代にスーパーモデルのクローディア・シファーと付き合っていたことでも有名です。
マイケルはきっと、大事なファンの皆様に、高級な〝ファンタジー〟を体験させたかったのでしょう。
マイケル自身も、まだ〝苦難〟の影が全くない頃で、92年当時の彼は、それこそ〝インヴィンシブル〟(無敵)でした。
常にハンサムな顔は史上最高の美しさを誇り(ジュリーみたい)、気力・体力とも絶頂期だったことは間違いありません。全てのパフォーマンスが完璧で、身体のキレも凄くて、私は口が開きっぱなし。。
『ライヴ・イン・ブカレスト』は、とても愛情にあふれたライブでした。 マイケルのライブは全てそうなのですけど。
この「愛情」は、単にファンを大切にするということだけではなく、地球環境問題や不幸な子どもたちを常に気にかけていたマイケルならではの感情です。ここがマイケルと他のアーティストの大きく異なる点ではないでしょうか。
マイケルは、普段は物静かでシャイな男性だったようですが、ステージでは別人のようにキラキラしていました。 でも、その美しい人柄は、ステージ上でもシッカリ表れているのです。
では、曲ごとに簡単な感想を♪ (内容を知りたくない方は、この部分を飛ばしてね)
「Jam」~「Somooth Criminal」までは超カッコイイ☆ オープニングのサングラスをかけたまま仁王立ちしてるところから、彼がそれを外す時のカッコ良さといったら、もはや〝神〟という感じ。サングラスを外しながら同時に現れるキレイな顔に気が遠くなりそう。。
その直後からのマイケルの激し過ぎるパフォーマンスに失神するファンが続出です。特に「Human Nature」は神がかり的な感じ☆ ラストのマイケルの後ろ姿の神々しさといったら。。
「Somooth Criminal」で披露されたアンチ・グラヴィティの角度もかなり深いと思います。(いくら〝仕掛け〟があったとしても、常人には簡単にできない「技」なのです)
「She's Out Of My Life」の一部はブカレストでの映像ではないそうです。ファンの女の子をステージに上げた時、マイケルのヘアスタイルが突然変わったので、「へ??」と思ってたの。女の子がジタバタしながら去ると、マイケルのヘアも元どおりになってたの。。
「I'll Be There」は、とてもノスタルジックな感じでした。というか、私が勝手に浸っているだけですけど。でも、マイケルが兄弟たちの名を呼ぶ声がいつになく低くて、彼のこみ上げる感情が出ているような気がしました。
この曲の半ば、マイケルは黒いエナメル風ジャケットを羽織るのですが、これは彼のドレッサー(=衣装係)だったマイケル・ブッシュの私物なのだそうです。(しかもマイケルはブッシュにジャケットを返さなかったんだって。。『キング・オブ・スタイル』に書いてあった)
曲のラストでマイケルは両手を広げて立っているのですが、そのままステージが暗くなるの。そして一瞬後、明るくなるのですが、あら不思議。その時には黒のエナメル・ジャケットはイエローのスリラー・ジャケットに早変わりしているの☆
「Thriller」ではイリュージョンが行われます。観客の皆さまは不思議だったことでしょう。狼男(?)の被りモノをしていたマイケルが消えたと思ったら、直後、少し離れた場所で「Billie Jean」の衣装で立ってるんだもの。
この〝瞬間移動〟は次の「Working Day And Night」と「Beat It」の間にも行われますが、こっちの方が一段と〝不思議さん〟です。実際、観客の一部は唖然としているようでした。(「Working Day And Night」のファッション、好き。 マイケルによく似合ってる。 ゴールド系ホログラムのジャケットとブルーのパンツなの。これが一瞬後、例の赤ジャケットと薄手のコートに変わり、しかも離れた場所のクレーンに立ってるんだから、ミラクルでしょ??)
「Will You Be There」からは感動的な4曲が続きます。
「Black Or White」のマイケルは超カッコイイ。 白シャツ&黒いパンツがとても似合っていますが、珍しくゴールドのネックレスをしてるの。 思わずヨダレが。。 (失礼しました)
続く「Heal The World」と「Man In The Mirror」の素晴らしいこと。 ファンの皆さまは感涙の嵐でした。(失神者も続出) 「Heal The World」のラストで子どもちゃんを「高い高い」するマイケルに萌えまくり。
そして、やっぱりマイケルのライブのラストは「Man In The Mirror」だよね。
最後はロケットになって飛んで行ってしまうの。。 (『ムーンウォーカー』みたい)
ライブ中、衣装替えを手伝うブッシュの姿を何度も見て、微笑ましく思いました。 思わず探しちゃうんだよね。「Man In The Mirror」の終わり頃には、倒れ込んだマイケルを助け起こしてたし。
このDVDにマイケルの顔のどアップがあまりないと批判する人々もいらっしゃいますが、見どころは結構あると思いますよ~♪ 魅力的な表情の数々に「ぽ~~~っ 」となってしまいます。それに、麗しいお手々のアップや思わずひっつきたくなる広~い背中のアップも多々ありました。(これまた萌えまくり )
『ライヴ・アット・ウェンブリー』では、マイケルのお顔のどアップが多かったので、ファンの満足度も高かったのでしょう。身体のキレも最もあった頃だと思います。演出も素朴な感じで良かった☆
でもね、どちらもアットホーム(?)な感じは共通しています。メンバーもほとんど同じみたいだし、会場にいる全員が一体感を醸しだしてるの。
この全盛期の数年間は、マイケルにとって最も充実していた時代だったと思われます。
そうそう、レビューなどで「マイケルは口パクが多い」というお話を見かけますが、この『ライヴ・イン・ブカレスト』はほとんど生歌だと思います。私も最初に観た時は、人がそう言うので信じてしまいましたが。
ブカレストでのライブは、マイケル自身にとっても特別なものだったのではないかと思います。彼の周囲に何の陰りもなく、世界のトップに君臨し、栄光一色だった最後の時期なのですから。
DVDを観ながら、マイケルの人生をしみじみ考えてしまいます。そして、今の日本や世界の状況も。
マイケルは、「口だけ、格好だけ」ではない慈善活動を熱心に行っていました。多額の寄付金も立派ですが、それ以上に、彼の美しい人柄及び桁外れのスター・オーラによる癒し効果には、絶大な力があったようです。
マイケル・ジャクソンについては、未だに心ない誹謗中傷が絶え間なく続いているようです。死後にまで色々な噂や意味不明な写真などをばら撒かれているのを見る度、心がチクチク痛みます。
でも、こんな下らない噂話でマイケル・ジャクソンの美しい人格や類い稀な才能、輝かしい功績を汚すことはできないのです。彼に感謝している人々は世界中に大勢いるのですから。
一方、ここ数年、世界中で同じような経済状況の悪化(デフレ、格差の拡大、庶民の貧困化)や治安の悪化(テロなど)が進み、不安定な時代になっています。マイケルが亡くなった後、ますます世界の状況は悪くなり続けているように感じます。
マイケルが生きていたら、今の世界の状況に、さぞや心を痛めるに違いありません。
(お話は再び戻り)『ライヴ・イン・ブカレスト』、何度観ても飽きないので、毎日浸りきって観ています。
マイケル・ジャクソンに馴染んでいない人には、『DANGEROUS~ザ・ショート・フィルム・コレクション』がおススメ。
これを観ると、マイケルの世界観が分かりやすいのではないでしょうか。
彼には子どもたちに尽くす慈善家の面と、魅力的でセンシュアルな男という面があるのです。この〝二面性〟は、マイケルの特長であり、最大の魅力でもあるのですね☆
マイケルは、自分のセクシーな面を意識してないと言っていますが、ホントかしら。。
『ライヴ・イン・ブカレスト』も、最初の頃はセクシー度全開なのですが、終わり近くになると人道的な演出が濃くなってきます。(これは「ヒストリー・ツアー」も同様です)
それに、最初から『ライヴ・イン・ブカレスト』を観ると、ファンが映り過ぎていると不満を持ってしまうかも。(私もそうでした) マイケルだけを見たいという欲求は当然のことだと思います。
マイケル・ジャクソンは、彼を見つめる全ての人々を夢中にし、幸せにしてくれます。
彼のことを知れば知るほど、その素晴らしさに〝LOVE度〟は増すばかり。。
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