2021年9月14日(火)晴れ。
夕方の散歩で西の方角に日が沈んでいくのを見ていました。
そういえばもうすぐお彼岸に入るなぁ!と感慨にふけった。
何だか吸い込まれるように西の方へどんどん歩いて行った。
生物はすべて生まれた時から死を迎えるようにできている。そりゃそうだよね。すべての生物に死がなければ、生物であふれてこの世は地獄だ。間違いない・・・。と変なことを考えた。
科学が進歩した現代も、仏教に言う「生死(しょうじ)は車の輪のごとし」から逃れることはできない。遺伝子をどうのこうの・・・という話(研究)はあるようですが。しかし、不変の真理であることに間違いない。
これに関してはすべての人間が平等だ。
でも、生きている間には様々なことが起きる。
四苦八苦(しくはっく)などと仏教ではこの世の苦しみを並び立てる。
生苦・労苦・病苦・死苦にさらに四つ加える。
愛別離苦(親愛な者との別れ)、怨憎会苦(恨み憎む者に会う)、求不得苦(求めているものが得られない)、五蘊盛苦(心身を形成する五つの要素から生じる)。
しかし、この世の苦しみを数えていたら、どんどんその苦しみに引きずり込まれていくから注意せねば。人間の弱さにつけこむ人もいるしね。人は少し不安になると、暗い負の部分しか見ようとしなくなるから、完全にバランスが崩れてしまう。
歯車を逆回転させねば。
自分の幸せが少ししかなければ、その少しの幸せに感謝して大切に育てるといいと思う。少しでも光を見つけられるなら、その光を大事に育てたらいいと思う。苦しいことを考えれば考えるほど歯車は負の方に回転する。この世に生きていれば当然死を迎えるし、苦もある。命ある限り前に進まねば。
さあ、回れ右して東の方の自宅に帰ろう。