2021年8月29日(日)晴れ。今日は1日中晴れ渡った。
ちょくちょく近くの神社にお参りに行きますが、今日も夕刻の散歩途中に寄りました。
そして、平和に暮らせていることを感謝しました。
茨城県東海村には加速器施設J-PARCがあります。全周1.6Kmある。この施設では、ニュートリノを作ることができる。
陽子を光速の99.95%まで加速させ、炭素の塊にぶつけ、炭素の原子核が壊れことにより大量のニュートリノが生まれるそうだ。この施設では1秒間に1千兆個作ることができ、ニュートリノビームは世界一の強さを誇る。
さてさて、このニュートリノビームをどうするのか?
約300km離れた岐阜県の神岡町にある、日本が世界に誇るスーパーカミオカンデまで放つ。
スーパーカミオカンデには無数の光センサー施設と5万トンの水を貯えるタンクがある。ここでニュートリノの到着をリアル観測する。
この実験のために2010年から、世界中約500人の研究者たちが集まって取り組まれたそうです。この実験はP2Kと呼ばれる。
〇物質(matter)と反物質(anti matter)の対(つい)消滅の誤差を証明
反物質は物質を鏡に映したようにそっくりだけど、電気的な性質が正反対。物質が生まれる時にはペアで生まれるけど、ぶつかり合い光となって消える。
それなのに、物質が残り、現在のように宇宙が生まれ、地球が存在し、人類が存在している。もし、ニュートリノを使って物質と反物質の誤差が生じ得ることを証明すれば、宇宙誕生の1秒間に大量の物質と反物質が生まれ、わずかに物質が残るという誤差が生じたことの証明になるのではないか?
そんな実験です。
そんな実験です。
〇結果
カミオカンデを作り、宇宙から降り注ぐニュートリノをリアルタイムで観測したノーベル賞受賞の小柴さんから引き継ぎ、同じくノーベル賞を獲得した教え子の梶田さんは、スーパーカミオカンデでニュートリノの性質を観測し、状態が変化することをつきとめた。ニュートリノ振動と呼ばれる。
今回の実験は、ニュートリノと反ニュートリノの振動を比較し、95%の誤差を得ている。今後も実験を続け、もっと誤差の確率精度を高めるという。
しかし、現時点でもかなりの自信を得ることができているようです。
世界に誇る日本の研究は、世界2位ではだめなのです。
資源もない。食料自給率が最悪。こんな日本には、様々な分野の垣根を超えた研究により得られた基礎研究がいかに大切か!「こんな研究がなんの役に立つの?」と思われるようなことも、基礎研究の蓄積により必ずや日本を救うことになると私は信じています。
参考