2024年5月15日(水)晴れから夕方くもってきた。
日本の核のゴミ最終処分場はどうなってるんだろう?
日本では、10社の電力会社がお金を出し合って、最終処分の事業を行うように「NUMO」という組織を2000年につくっている。なんだか「核のゴミ」を出してるのは電力会社だからという理由で。政治家と国は絶対安全の原子力発電を大々的にPRして作らせておいてね・・・。
実は2007年に高知県の東洋町というところが手を挙げたことがあったらしい。でも町長選挙の時反対派の候補者が当選して応募を取り下げている。
なかなか手を挙げる自治体はない。
その後、福島の原発事故が起きてから国も候補地選びに参加するようになった。いつも他人任せの国だ。
地図を作っている。活断層や火山の場所、有用な地下資源がある場所を地図に落とし、それ以外のところが緑色で示されている。この緑色の部分が最初の段階の処分場調査の可能地域となるらしい。
それを見ると、日本の3分の2が「可能性がある地域に」該当する。さらに、このうち900の自治体が、核のゴミを運搬するのに適した「より可能性が高い地域」に該当しているという。
岩盤の硬さや過去の地震の発生状況などは候補地が決まってから詳しく調べることになる。どこまで詳しく調べるかは私には分からないが。
その後、手を挙げた自治体がある。北海道の寿都町と神恵内村。去年、NUMOの調査を受け入れている。そしてつい数日前、佐賀県玄海町長が受入表明をしている。原発立地自治体では初だ。
第1段階の文献調査(約2年)に応募すれば最大20億円の交付金が出るらしい。
第2段階の概要調査(約4年)ではボーリング調査や地質調査を行うらしいが、この交付金は最大70億円。
第3段階は掘削した地質を精密に調査するらしいが、これに14年程度かかるらしい。
これだけで20年はかかるが、県知事も住民も県民も賛成して、うまくいって工事開始してもどれだけかかるやら。最終的にすべての核のゴミを埋め終わるまでには最初の応募から数えて100年以上かかるらしい。ゴミとはいえ普通のゴミじゃないからね。大変だ。
ちょっと考えてみるに、海の近くに原子力発電所があって稼働している状態と 300m以上ある地下に使用済み核燃料を埋めるのとどちらがリスクが高いのだろうか?