今までの自律神経系の働きを整理しようと思い、一覧表を作ってみた。これはpart2で使用した図に項目を増やして分かりやすくしたものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/56/4c8d4bb8c7b115dfd04a6c5fa52d077f.png)
全体として、血流が体の健康を支えていることがよくわかる。ほぼすべての動きがこの血流に関係している。今回はこのことを考えてみました。
血管の収縮(血圧上昇)は基本的に交感神経の働きによる。そして血管の拡張は基本的には副交感神経の働きになる。昼間の活動的な時と夜のリラックス・就寝時とが大まかな区別になる。
次の場合を例では、体の器官の動きすべてが交感神経の働きになります。
運動をすると酸素が多く必要となり、気管支が拡張し空気をたくさん吸い込む。心臓の拍動が促進され、ドキドキする。血管が収縮し、血液が素早く押し出され酸素と栄養を供給する。脈拍が早くなり血圧が上がる。
ここで問題が起こる。酸素や栄養素を届けるためには血管が拡張することが必要だからです。血管の拡張は基本的には副交感神経の働きですが、激しい運動の場合には緊急的に酸素や栄養素を筋肉や心臓の毛細血管に優先的に届けるために交感神経が血管の拡張にかかわります。人間が昼間に活動することが優先されているのでしょうね。司令塔である脳、動くための筋肉、血液を送り出す心臓を守るために、血管が収縮して優先的に血液が早く流され、素早く拡張し酸素と栄養を供給する。
この時、皮膚や消化管などは後回しになり血管は収縮する。収縮することで酸素や栄養は放出されないからです。すぐに命に直結することを最優先するんですね。
そうすると、胃腸のぜん動が夜間の副交感神経の働きになっているのがうなずける。そして血管の末端ー毛細血管の拡張による酸素と栄養素の供給はリラックス時に後回しにされた器官に副交感神経の働きにより届けられることになるんですね。夜更かしせずにぐっすりと睡眠をとることがお肌のケアにとって大切であることが何故か?が分かる。
体の働きは単純ではなく、複数の働きが絡んでいるから、今回作った図を時々見てしっかりと基本を記憶しておこうと思った。