青空ーすべてはバランス

黒部峡谷の温泉旅ーpart1

宇奈月温泉は、昔は桃の樹木が自生していた何もない所で、桃原と呼ばれていましたが、大正6年に高峰譲吉がアルミ製造のための準備を始め、電源供給のための電源開発調査を開始した時から今の温泉地としての発展の基礎を得ます。高峰譲吉は東洋アルミナムという会社を設立し、本格的に事業を開始してから、人が集まるようになり、山田胖(ゆたか)という土木技師が電源開発のための周辺調査をしていた時、温泉の元湯を黒薙(くろなぎ)という所から引いてくることに成功し、温泉宿が建設されるようになります。いつの時代にもキーマンが存在するものです。その後水力ダム建設の進展とともに一大温泉地となっていくのです。

写真:峡谷の入り口を望む。手前に温泉街が狭い台地に建ち並んでいる。黒部川は流れが速く、扇状地をあっという間に流れていき日本海に注ぎ込む。

飛騨山脈(北アルプス)の最北端として、この辺りから新潟県糸魚川の辺りまで、山が海に近くまでせまり川の流れが早いのが特徴。大規模な隆起と浸食によって黒部峡谷が形作られています。

峡谷を流れる川、黒部川に削られた台地。桃原と呼ばれていたかつての場所は、今では北陸新幹線の停車駅(黒部宇奈月温泉駅)も近くにあり温泉街としてにぎわっています。
宇奈月谷川にかかる宇奈月橋を渡ると温泉地です。
はっきり言ってこの橋は有名ではない。だけど温泉地の川らしく趣がある。奥の方にかかっているのがその橋。

さらに、昔のなつかしい名鉄の車両を使っていることで有名な富山地方鉄道の鉄橋も。

すぐ先は宇奈月温泉駅。駅を出ると温泉のお湯の噴水が迎えてくれる。このお湯は熱いから入れない。そういう問題ではないか!?
全国的にも珍しい7kmもある引湯管を使った引湯です。温泉開湯の立役者である山田胖(ゆたか)氏が赤松の芯ををくりぬいた引湯管を作り、お湯を引いてくることができたというのだから驚きだ。どんなにか大変だったことだろう。

この噴水を通り過ぎて、線路を渡ると温泉街です。

ここでの旅館の紹介はありません。黒部川が流れる音が聞こえてきて渓谷の眺めをダイナミックに堪能できる川沿いのお宿がおすすめですねぇ。
主な宿としては、やまのは(旧 宇奈月杉乃井ホテル)、延楽、湯快リゾートグループ宇奈月グランドホテル、延対寺荘、宇奈月国際ホテル、桃源、サン柳亭、お酒のお宿喜泉(旧:グリーンホテル喜泉)、ホテル黒部などがある。

この温泉地では、毎年1月から4月の初め頃までの毎週土曜日には、午後8時30分から花火が上がります。冬の雪景色に花火の組み合わせは格別です。

これから少し時間をかけて、この温泉地の先にある秘境黒部峡谷にある露天風呂に入ってみたいと思い立ちました。

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