2024年11月16日(土)晴れていい天気ですが、また午後から曇ってきました。今日も用務員業務を終えて、きのう長野に行った時のことを思い出していた。
北陸自動車道に「境PA(下り)」がある。ここにこんなモニュメントがある。
勾玉です。
ここになぜ?
ここに書かれているとおり、古墳時代中期にヒスイから勾玉などを加工していた遺跡が発掘されている。また、古墳時代以前の遺跡も発掘されている。つまり、長い間この辺で人が暮らしていた。
「浜山玉つくり遺跡」にも以前に行ってきました。あまりきれいに整備されていない、草がぼうぼうの中を進んで見つけました。
縄文時代から非常に貴重で、ここで取れたヒスイが縄文時代にはすでに列島内の各地の遺跡で見つかっている。人間の移動力は半端ない。
主な産地は糸魚川(いといがわ)が有名だ。ヒスイが川に流れ込み海流に乗り、摩擦で磨かれながら海に出て、海流に乗り海岸線を西へ向かい宮崎(みやざき)海岸などに打ち上げられる。ここはヒスイ探しをする人が絶えない。
宝石として加工できるヒスイが豊富にあるという場所はここ以外にないらしい。
糸魚川以外では、鳥取県若桜(わかさ)町でラベンダーヒスイ、長崎県長崎市(三重・琴海)で灰緑色のヒスイが見つかっている。
さらに兵庫県養父市大屋(おおや)、岡山県新見市大佐(おおさ)、北海道旭川市・幌加内町、群馬県下仁田町、埼玉県寄居町、静岡県浜松市引佐、高知県高知市、熊本県八代市からもヒスイが発見されているようだ。
ちなみに、北陸自動車道は、下りで言えば、朝日ICから上越JCTまでの間に26ものトンネルが連続する。ほぼトンネルのみで、きれいな景色が楽しめるのは、親不知(おやしらず)付近。ここは道路が海上にせり出している。高所から海と切り立った山が見える。
こんなにトンネルが多いのは、立山連峰が海まで続いているからだ。海岸から立山連峰に行く登山ルートもあるほどだ。昔は容易に通行できない場所だった。高速道路建設工事中には多くの方がお亡くなりになっている。
なんと!!!こんな厳しい自然環境下で縄文時代から人が住んでいたのだ。