2022年12月14日(水)強風・雨。冬の悪天候だ。
そして、初積雪。
薬を一錠づつ包んでいる包装はどうなってるんだろう?興味がわいた。
錠剤やカプセル剤を包装している素材と包装方法は
PTP(プレス・スルー・パッケージ)というらしい。
プラスチック部分を強く押す事でアルミが破け、中の薬が1錠ずつ取り出される仕組みになっているそうだ。
アルミニウム箔の上に凸型の樹脂シートをかぶせ、この中にしっかりと錠剤を入れて固定・安定させている。
全然何の感動も何の感情もなく当たり前のように利用していた。
〇なぜこのような手間のかかる包装にしているのか?
・薬が大気に触れるのを防ぐことで防湿性の確保や紫外線などによる変質を防ぎ、清潔、破損を防ぐなどの効果がある。
・薬が大気に触れるのを防ぐことで防湿性の確保や紫外線などによる変質を防ぎ、清潔、破損を防ぐなどの効果がある。
水蒸気や紫外線、酸素、光からのバリアー性を高めるために様々なタイプの精密に製造された包装がほどこされているという。
ジェネリック医薬品(後発薬)の拡大のために、先発薬との差別化を図る理由で開発が進められているという側面もあるという。
ジェネリック医薬品(後発薬)の拡大のために、先発薬との差別化を図る理由で開発が進められているという側面もあるという。
〇最近の傾向
・錠剤の取り出しやすさ。
指でシートから押し出す力が弱い高齢者のために、シートを薄くするなどして固さを抑える工夫をしている。
・患者の飲み忘れや飲み間違いを防ぐため、薬剤師がPTP包装から薬を取り出し、1回分ずつ袋に包装し直す「一包化」の需要が増えている。
そのためにもシートの押し出しやすさは重要だそうだ。
・水なしで飲める口腔内崩壊錠(OD錠)の増加。
・水なしで飲める口腔内崩壊錠(OD錠)の増加。
OD錠は湿気に弱いため、高い気密性を持ち、防湿性能の向上が求められている。
・子どもや高齢者が包材ごと薬を飲む誤飲対策にも配慮しているそうだ。
包材が消化器などを傷つけてしまうことがあるそうで、苦みや辛みを付けたフィルムや、内臓が傷つきにくい柔らかいシートを研究している。
・子どもや高齢者が包材ごと薬を飲む誤飲対策にも配慮しているそうだ。
包材が消化器などを傷つけてしまうことがあるそうで、苦みや辛みを付けたフィルムや、内臓が傷つきにくい柔らかいシートを研究している。
薬の包装にこれだけの研究と技術、手間が隠されていたのか?
今回はじっくりと錠剤の包装を見て確かめた。すごいね。