with Anne

SCOUSE HOUSEさんのメルマガに寄稿した
2019年までのサッカー観戦記。
そしてこれからの旅の記録です。

第18話《虹が知らせてくれた素敵な予告!》

2023年05月10日 | 2013年マンチェスターにてナショナルダービー

 

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楽しい会話をしながらのドライブ。気が付くと車はかなり町はずれな感じの所を走っています。

Takaさんは家などが辺りに見えない道路脇に車を止めました。

「辺りに何も見えないけど・・・」「練習場はこの先の奥の方にあるんだあ

練習場近くだと車は止められないので少し離れた路肩に止めて歩くんだそうです。

「さすが慣れているわあ

「車の中にいつでも油性のペンを持ち歩いているの

いつ選手に会ってもサインを頂けるように、車の中にはペンと用紙が常備されています。

「これもさすがですねえ 頼りになる~

私なんてTakaさんに会いにオールドトラッフォードに来ただけだから、油性のペンとか、用紙も何も持っていません。

「お借りすることにしました

 

車を路肩に止めて降りながら、何気なく空を見て驚き

「ねえ 見て見て

「青空なのに虹が出ている

私はリヴァプールでもエジンバラ、バレンシアやアムステルダムでも、旅ではよく虹を見ます。

虹を見るたびにとても嬉しくて、その旅をとても幸せに感じることが出来ます。

「青空に虹って綺麗ねえ

「何だかシルバに会えるような気がしてきたよ

このタイミングの虹は、今までの旅で見た虹よりメッセージを感じました

「相変わらずなんでも良い方に考えちゃう私

車を降りた場所から少し先を左に折れると、正面に空色の屋根の建物が見えてきました。

「あれがシティの練習場なのね。」門から先は中に入れないので、手前の道路脇で選手の車を待つそうです。

「ファンの方が待っているみたいね

Takaさんはその方々に選手はまだ残っているのか聞いてくださいました。

そのお話では、明日がアーセナル戦なので、ロンドンに行かない選手が車で自宅に帰るとのこと。

「出場予定の選手はバスでロンドンに向かうんだあ

 

到着して本当に間もなくでした。怪我している選手だけ帰宅すると聞いたところです。

一台の車がクラブハウスの門から出て来ました。

「どうしたの 」ファンの方々が一斉に車に走り寄ります。

「レスコットなの

Takaさんは振り返って私に尋ねます。

『レスコットって私はファンじゃないんだけど、Anneさんはサイン欲しい

「欲しい 欲しい」「ファンじゃなくても欲しい イングランドまで来たんだもの。」

「どの選手のも欲しい

あまり急だったので、他の方がサインを頂いている間にサインをして頂く紙を探します。

ペンはお借りしました。

「サインして頂けそうな紙は地図の裏しか見つからないよう

マンチェスターの市街地図が数枚あります。A3の大きさのマンチェスターの地図。

今回の旅行が決まってから、ネットで見つけた地図を日本から印刷して持って来ていました。

「リヴァプールやマンチェスターってガイドブックでは数ページしか掲載がないんだよね

私にとっては情報が少なすぎるので、自分でネットの情報を印刷しているんです。

「みんな裏側は白紙だ 。」「クリアファイルに入っているから用意しなきゃ

「両面印刷してこなくて本当に良かった

クリアファイルを下敷きにしてペンを差し出してサインを頂けちゃいました。

 

レスコットが先頭で丁寧にサインをしてくれているので後続車が詰まってしまっているみたい。

その後続車に走り寄りながらTakaさんが私を呼んでいます。

「わあ シルバ

先にTakaさんはシルバの所に行って何か話しています。

シルバは運転席の窓を開けてくれていました。

「えっ  ツーショット

車の中で何気なく話したバレンシアでシルバに会えなかった話。

「ナント Takaさんはもうすでにシルバに伝えてくれていたの

そしてツーショットのお願いまでしてくれちゃっていたんです

「嬉し過ぎて焦る 焦る

シルバは終始笑顔。

「ツーショットもサインもなんて

「つまり今回も怪我」「アーセナル戦には行けないってことなんだよね。」

「でも、それが今回は私には幸いしちゃった

 

その後、バリーやマイカリチャーズやマイコンが次々やってきます。

「わあ ジョーハート

「私、ジョーハートも大好き 」ゴールキーパーのジョーハートも怪我だったようです。

ただ、シルバもジョーハートも大したことのない怪我でホッとしました。

「突然のたくさんのサイン

「誰のか分からなくなっちゃった 」慌てて鉛筆でサインの脇に名前を書きます。

「思いがけないシティの選手との出会いに大興奮です

 

 

 

 

続く

 


第17話《マンチェスターで暮らす方と初対面》

2023年05月10日 | 2013年マンチェスターにてナショナルダービー

 

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メガストアーでお買い物して外に出ると、男性がスカーフを売っています。

オフィシャルではなかったけれど、明日の試合のスカーフです

「明日の観戦はマンU側のシート。」「だからスカーフは悩んでいたんだよね

「まさかリヴァプールFCのスカーフは絶対出来ないし

「これなら両方のチーム名だから問題なしだ

「オフィシャルじゃないけど買っちゃうことにしよう

「これで気持ちはリヴァプールサポーターのままで、マンU側のシートで応援出来ますよ

 

銅像の所で駅の方向を注目しながらTakaさんを待ちます。

「あれっ 日本人らしい女性が駐車場の方からやって来ました

「初めまして

「リヴァプールでもエリさんやナホさんと初対面をしたよね。」

「日本人同士だからすぐにお互い分かって安心

色々お話する前に「これからどこか車で行きましょうか」とのお誘い。

「まさかの提案に驚き 」チケットを手渡して頂くだけだと思っていました。

その時、私から咄嗟に出て来た言葉は

「マンチェスターシティの練習場に行きたい

この咄嗟に出て来た言葉に自分でも驚きです。今回は全くマンCのことは考えていませんでした。

エリさんのランチへのお誘いで、思わず閃いて、弾丸でナショナルダービーを観戦に来ました。

「自分でも全く想定していなかったはずなのに

「思わずマンCの名前が出ちゃうなんて

「よく思いついたぞ! 私

いちばん好きなシルバがいるマンチェスター・シティ

自分で自分の思い付きを褒めたくなるくらいなタイミングでした。

 

「そうです  スペインのお話を覚えていらっしゃいますか

「シャビアロンソに会いたい その思いでクラシコ観戦にバルセロナに行ったお話です。」

その時、シルバにも会いたくてバレンシアも訪ねたんです。

「でも、メスタージャではシルバは骨折していて会えなかった

こんなに自分の思い付きに感激したのに、マンチェスターのTakaさんのお話で ちょっとガッカリ

「シルバはいつも一番先に帰っちゃうのよ。」

「もう練習が終わった頃だから他の選手に会えてもシルバは無理かも・・・」

「ガーン

「それでも、マンCには会いたい選手がいっぱいいるから行ってみたい」スター選手揃いのマンCですもんね。

「中でもゴールキーパーのハート」「イングランド代表だし イケメンだし ハートにも会いたい

「バリーやナスリ! テベスやクリシとか・・・」

マンCのファンかどうかは別にして、会ってみたい選手が揃っているチームです。

マンCの練習場に向かう車中で、Takaさんにスペインの観戦旅行のお話をしました。

もちろん、シルバに会えなかったお話もです。

 

Takaさんはマンチェスターで暮らしているけれどリヴァプールFCファンです

Takaさんがリヴァプールの選手からサインを頂いた時のお話もたくさん聞かせて頂きました。

「色々な選手に会ったことがあるんだあ

「聞けば聞くほど羨ましいよぉ

移動中はそんなサッカーのお話でかなり盛り上がりました。

 

 

 

 

続く

 


第16話《オールドトラッフォードのMEGASTORE!》

2023年05月09日 | 2013年マンチェスターにてナショナルダービー

 

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「今回は是非、香川のサインが欲しい

当然、香川のユニフォームを購入しようと決めていました。

「日本人がついにプレミアリーグのビッククラブなんて

「とても嬉しい

「この旅のシルバ君へのお土産は香川のサイン入りユニフォームにしよう

「サイン入り 頂けるって勝手に決めてる楽観的な私・・・

 

中に入ると、入口すぐ左側がユニフォーム売り場になっています。

「香川のユニフォームがズラーッと並んでいるよ

「こんなにたくさん並んでいるなんて凄い

「なのに海外のサイズって、シルバ君にはどれなのか分からない・・・」

「どうしよう

迷っていると、私の横にちょうど日本人の男性らしい方

彼も香川のユニフォームを選んでいるようです。見た感じ、その方とシルバ君の身長が同じ位みたい。

「勇気を出して聞いちゃおう

「せっかくサイズが分かったけれど、そのサイズの香川のユニフォームは一番上の段にしかない

日本人の男性の方に一番上の段からユニフォームを取って頂きました。

「サイズを聞いたり、取って頂いたりごめんなさい

「香川が移籍してからは、日本人が多いんだろうなあ

 

「他のお土産はどうしようかなあ。」

さすが世界のビッククラブ スカーフや手袋やバッグや色々と品揃えもバツグ ンです。

「でもここはマンUのストアーなんだよね

「デザインが気に入ってもマンUのエンブレムが

「当たり前ですけど

とっても広いから見応えはあるんだけれど、実際にお買い物したい物がないんですよね。

「そうは言っても、オールドトラッフォードに行って来たって分かるお土産欲しいよね~

「事務所の男の子達にはマンUのオフィシャル『チュッパチャップス』にしよう

 

「私もやっぱりサインが欲しいなあ

文具売り場で選手の写真入りカレンダーを見つけました。

「これにサインを頂くことにしよう

リヴァプールではメルウッド練習場に行ったけれど、選手にサインを頂いたことがまだない私です。

「香川なら日本語でお願い出来るから、ちょっと可能性も高そうですよね

お買い物をしていたら待ち合わせ時間になりました。

「待ち合わせ場所にそろそろ行きましょ

 

 

 

 

続く

 


第15話《午後からはオールドトラッフォードへ》

2023年05月09日 | 2013年マンチェスターにてナショナルダービー

 

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「いよいよトラムでオールドトラッフォードに向かうぞ

「シアターオブドリームスって言われているんだよね。」

「何だかそれを考えるとワクワク

明日の予行演習も兼ねて乗車券の買い方も覚えようと思います。

トラムの乗車券を販売機で買わなくちゃならないから、少しだけ緊張と不安な私。

「最初に行きたい駅のアルファベットを選ぶのね

「オールドトラッフォードだから『O』を選んで 」「Oで始まるのは2つ

「オールドトラッフォードをタッチするとあとは『return』と『adult』で買えちゃった

「当たり前だよね

 

「黄色いトラムに乗ったら乗り継ぎなしで行けちゃいますよ。」

「トラムって隣の駅が先に見えている位近い

「マークス&スペンサーを曲がったところの駅だったら、乗り継ぎなしのトラムは2本になるから知っていると便利かも

「明日、観戦の人々で混んだときは利用出来るかもね。」

「オールドトラッフォードって確か7万人位収容できるんだもんねえ。」

黄色いトラムに乗車すると最初は狭い市街地を抜けて行きます。

「この大きな建物はタウンホール」そこを通り過ぎたら建物がなくなって田舎町のような風景に変わります。

「結構遠い

「ついにオールドトラッフォードと言う名の駅に到着

数人の方がトラムを降りて線路を渡って行きました。

 

「スタジアムはどこだろう」「見えない

「あの人達について行けばいいかあ ・・・」

暫く歩き続けているのにスタジアムらしいものが見えません。

「広い交差点だ この交差点の向こうにあるのかなあ

「前の人達も交差点をそのまま渡って進んでいるもの。」「まだっぽいよね

そのうちにやっと前方からマンUの袋を沢山持った人たちがこちらに歩いて来ます。

「つまりまだ先の方なのね。」

 

暫く進むとまた大きな交差点があります。

「こんどはバーが並んでいるよ

「これはスタジアムに近くなったってことかな 」「スタジアム近くはバーが外せないものね

この2つ目の大きな交差点を渡るとやっとスタジアムが見えて来ました。

「トラムの駅名がオールドトラッフォードでしょ

「だからもっと近いのかと思っちゃった。」「10分以上は歩いた気がするんだけど

 

「わあっ 広い

「それに大きい

「スタジアムの前の敷地が広くて驚き

「これが有名な像なのね」「待ち合わせ場所になっている像ってこれのことね

「写真撮影するにはかなり後ろにさがることが必要だ。」

「大きなスタジアムだもの。」

「明日のマンU vsリヴァプールのスカーフがもう売っている

「これも後で買わなきゃ

 

 

 

 

続く

 


第14話《ショッピングセンターへ》

2023年05月09日 | 2013年マンチェスターにてナショナルダービー

 

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カテドラルの建物内もゆっくり見学して、美しいステンドグラスの写真も撮影出来ました。

「来る時に前を通ったショッピングセンターに行ってみよう

Takaさんにお会いする前に、オールドトラッフォードのオフィシャルショップを覗いてみたいから少し早目に移動も必要です。

「マンUのオフィシャルショップで買おうと思っているのは『香川真司』のユニフォームだけだけど

「香川真司は日本代表だもの マンUファンじゃないけど欲しい

「だから、少し早いけどショッピングセンターでお昼を頂こう

「そうしたら、早めにオールドトラッフォードに行けるもんね

 

カテドラル側からショッピングセンターに入れるようになっていました。

「わあ とっても明るくて広い

「ショッピングセンターも外観と違う感じ 店内はとても賑やか

店内は大きな吹き抜けの階段から2階に上がれます。

「よし こんどは2階を歩いてみよう

「2階からは下の階も見えて気持ちいい 。」

 

2階はレストランやカフェが多く並んでいるようです。

散策していると小さなピッツァ屋さんが目に留まりました

「男性がテイクアウトしていった

「それってもしかしたら美味しいのかも

「ピッツァも小さくて私が買うにはお手頃じゃない

思わず私も男性のようにテイクアウトして頂いちゃいました。

「サクサクで美味しい

ピッツァを頂きながらピカデリーガーデンズの方に戻ります。

 

ピカデリーガーデンズに戻って来ると、先程はオープンしてなかったマーケットのお店もオープン

とても賑やかになっていました。

「昼食の時間が近いからね。」

「美味しそうなパンが一杯

「豚の丸焼き~

「こちらでお昼を買っても良かったかも

もう一度こちらでお昼を買いたくなっちゃった位です。

「明日の試合は昼からだし。」

「食べるチャンスは難しいなあ

 

 

 

 

続く