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マンチェスター空港駅の中に入りました。
電光掲示板で乗る便のプラットホームを確認すると『2B』と書かれています。
「下調べの時から『1B』とか『2B』とか気が付いていて不思議だったのよね」
プラットホームに下りて来たものの、数字の後ろのアルファベットの意味が分かりません。
「どうみてもプラットホームはそんなにないよ」
いまいるプラットホームの番号を確認すると『2A』と書かれています。
「私が乗るのは『2B』なんだけど・・・」
「いったいどこに行ったらいいの」
訳が分からなくてキョロキョロしていると若い女性が私に声を掛けてくれます。
「エディンバラ エディンバラ
」
私が首を横に振ると彼女は急いで『2A』に停車中の列車に乗車しました。間もなく電車は発車ベルもなく出発
「こちらでは発車のベルがならないから緊張するよね」
その女性は動き出した電車から私に笑顔で手を振ってくれています。
「ヨーロッパに来るとみんな優しく声を掛けてくれるんですよね」
「知らない同士でもすぐに話しかけてくれたり」
日本ではあまり知らない人に声をかける習慣がないですね。
私が尋ねている訳ではない時でも、分からなそうに感じた時には、よく声を掛けて頂けます。
「外人だからとしても、みんな優しいんだなあ」
『2A』のホームを先の方へ歩き続けたら『2B』と表示を見つけました。
「なにこれ ホームを縦にAとBに分けているの
」
しかもBはずっと先の方だから待合室も無くて寂しいです。
「ここで乗車する電車を待っているのは暗くて寒いし」
『2A』に戻って待合室の中で待つことにしました。「でも落ち着かない」
「だって発車の案内とかあったとしても聞き取れないし」
「発車のベルもこちらでは無いもの」
『2B』のプラットホームに電車が入って来ました。
「これに乗車するのね」
「夜は外が暗くてマンチェスターピカデリー駅の到着が分かるのか心配」
そんなことを思っていると、車掌さんがチケットの確認にやってきました。
「○×△□・・・マンチェスターピカデリー・・・○×△□」
やっぱり車掌さんもマンチェスターピカデリーで乗り換えるように言っているようですよ
「ナショナルレイルのホームページのオックスフォード乗り換えって紛らわしいよね」
時間を確認すると、そろそろマンチェスターピカデリー駅に到着時間です。
「この駅がそうなの 次の駅かなあ・・・」
賑やかそうな明るい駅が見えてきたので近くの方に尋ねます。
「マンチェスターピカデリー」笑顔で頷いて頂けました。
「こうやって単語だけで乗り切るんだよね」
無事にマンチェスターピカデリー駅で降りてそのままリヴァプール行きを待ちます。
「やっぱり降りたホームでの乗り換えが楽だよね」
「スーツケースがあるんだもの。 プラットホームの移動なんて考えられない」
この接続は待ち時間が5分だから、すぐにリヴァプール行きが入って来ました。
夜遅い時間なのに、乗車する人が多くて驚きです。
「いつも通り荷物置き場にスーツケースを置いて」
「ない」
ナント リヴァプール行きには荷物を置くスペースがないんです。
大きな荷物を持っている旅行者は、みんな乗車口のある狭いスペースにいるしか ないようです。
「そのスペースってトイレのあるところですよ」
私は何とか数個だけある折り畳み式の椅子に座れました。
「もちろんスーツケースを手で押さえながら座っています。」
立っている方々は、トイレの利用者が来ると狭い空間で荷物を持って移動しなければなりません。
「まあ、これ位ならまだ少しは空間があるしね」
間もなく、列車はマンチェスターオックスフォードのホームに入りました。
「わあ 凄くたくさんの人々
」
ナショナルレイルのホームページではこちらの駅の乗り換えになっていることを考えたら当たり前です。
もちろん、ここから乗車する人々もスーツケースなど大きな荷物を持った旅行者が多い。
「なのに荷物置き場が無いから、乗客は扉の奥の座席に移動出来ない」
車両の間の小さな空間が大きな荷物と人々であふれそうです。
トイレの利用者なんかきたら、身動きが取れなくて大変な状態になっています
「マンチェスターピカデリーで乗り換えて良かった」
「とりあえず簡易シートでも、座って落ち着いていられるわけだし。」
リヴァプールまで1時間程、この足の踏み場もない空間で大きな荷物と共に過ごすのはかなり大変そうでしたよ。
しかも途中の駅で降りる方がいたりすると、ドア前の人は荷物と共に、なけなしの空間で通路を空けなければなりません
「同じホームで乗り換えがいいよねー」
そう思ったことがきっかけで、ホームにこだわってしつこく調べたことがこんなに役に立つなんて思いもよりませんでした。
「不安からのしつこさが功を奏したね」
続く
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