goo blog サービス終了のお知らせ 

日めくり地震予測

地震、火山噴火を易占で予測

3月27日の地震予測

2011年03月26日 13時00分00秒 | 日記
以下の予測は個人的な易占結果の発表につき、はずれても責任は一切取れません。あらかじめご了解ください。

03/27 の予測:
地域     得卦         予測
------------------------------------------
東京都: 天沢履  上九  今日のところは何とか大丈夫だと思います
静岡県: 風地観  上九  心配はないと思いますが、近県の地震に注意
愛知県: 坤為地  六二  防災の準備をお忘れなく
大阪府: 風天小畜 九五  昨日とまったく同じ卦と爻です。地震は起きないでしょう

今も日本列島の真ん中へんの地殻にゆるみがある気配がします。どの地域も引き続き注意したいと思います。


福島第一原子力発電所の1号機と3号機内部での修復作業 (クリックして拡大表示)
  

ついに、福島産の牛乳や茨城産のほうれん草などで基準値以上の放射能が検出されたとか。。。
東京では水道水も汚染されていることが明らかになりました。
農産物は、政府の指導により出荷停止になるようです。

TVのニュースで農家の方が「オレたち・・・何も悪いことしてないのに。。。
オレたちの生活をどうしてくれる!」と声高に叫んでおられるのを見ました。
こういった「弱者」の苦悩の叫びの光景は、だいぶ前からTVニュースの定番になっています。

こうしたマスコミの報道による追及を受けて枝野官房長官は、
政府が出荷を止めたのだから国家として農家に損害を補償すると発表しました。
大切に育てた農産物を出荷できなくなって困り果てている農家の方々にとっては、一安心です。
心配していた多くの国民もほっと胸をなでおろしたことでしょう。

と同時に、政府のこの発表を聞いて・・・ちょっと変だとも思いました。
福島原発の事故で被害をこうむっているのは、農産物の生産者だけではないのに。。。

今回政府が出した指示により、「何も悪いことしてないのに」迷惑をこうむっている人は他にも大勢おられます。
たとえば、原発から半径20kmに住んでいて、強制的に避難を指示された住民。
避難には金だけでなく、精神的な負担もはんばなくかかります。
さらに、東京電力の定期停電の影響を受け、水道水を汚染された1千万人以上の関東地域の住民。
環境が薄暗くなり、びくびくしながら水を飲むことで、物理的および精神的なストレスに耐えなければなりません。
農家の方々と違うのは、直接金銭的被害をこうむらないことだけ。。。

それとは別に、先の見えない避難生活を送っている人が数十万人おられます。
その中には、愛する家族が行方不明のままの方が何千人もおられます。

農家の方の生活はいずれ元に戻るでしょうが、亡くなった愛する家族は永久に戻ってきません。
住んでいた家も家族も失った方々の悲痛の思いは想像を絶します。

そういった人々の深い悲嘆と苦痛を考えると、いたたまれません。唯一最大の被害者は農家と酪農家であるかのような報道はいかがなものでしょう。マスコミの方は心あるなら、マスコミの定番の「弱者の叫び」にココゾとばかりに飛びついて、その光景を放映するのは、少し控えていただけないでしょうか。

今回の原発事故で最大級の被害を受けているのは、
現在、原発事故で破損した原子炉の修復と放水に命をかけて取り組んでおられる
消防署のレスキュー隊と自衛隊の勇敢な有志の隊員と東電の社員と下請けの人々ではないでしょうか。

 

農家の方々は、農産物を捨てても命まで捨てろとは指示されていません。
しかし、この原子炉相手に戦っている方々は、最悪の場合は「命を捨てる」のです。
農家の方が「オレたちの生活をどうしてくれる!」と声高に叫んでいるのに対して、
原発で作業にあたっている方々が「オレたちの命をどうしてくれる!」と叫んでいるのを聞いたことはありません。

今、原発で修復および放水作業にあたっている方々の勇気には本当に頭が下がります。
1日も早く、1人の犠牲者も出さないで、原発の修復が成功するのを祈るばかりです。


03/27の結果:
27日22時41分頃 宮城県沖 M5.6 震度3
27日20時08分頃 福島県沖 M4.5 震度3
27日19時23分頃 千葉県東方沖 M4.9 -
27日14時08分頃 岩手県沖 M4.7 震度3
27日12時20分頃 岩手県沖 M4.9 震度3
27日05時36分頃 福島県浜通り M4.2 震度4
27日01時07分頃 茨城県沖 M4.4 震度3

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3月26日 番外編「福島原発事故」No.3

2011年03月26日 12時59分00秒 | 日記
東京電力の福島原発事故はその後、必死の作業がつづけられていますが、今だにいつ解決できるかのメドもたっていません。24日には作業員2名が被ばくする事故が起きています。2人の方が早く回復されることをお祈りいたします。

命がけの修復作業については、TVでたくさんの情報が報道されています。しかしTV画面に登場する技術者の説明は、一般市民には必ずしも分かりやすいものではありません。安全なのか危険なのか・・・一般人が一番知りたい点はそれほど明確ではありません。

残念ながら日本人より欧米人の科学者のほうが、素人にも分かり易く説明する能力に優れているようです。米国の MIT の物理学者である Dr Josef Oehmen は、MIT-NSE というサイトでこの原発事故に関する記事を毎日発表しています。非常に専門的な記述もありますが、一般人が知りたい情報も示されていますので、その中のいくつかを紹介したいと思います。


想像したくもない ワースト・ケース・シナリオ について: 2011/03/17 付けの記事

このブログには、ワースト・ケース・シナリオに関する質問が多数よせられています。それは特に驚くにはあたりません。それは、科学的な意義には程度の差こそあれ、このシナリオについてはすでにマスコミでいろいろ取りざたされているからです。このブログの趣旨は、手に入る限りの情報にのっとって真実をお知らせすることにあります。したがって、このブログ独自の予測をたてることは避けたいと思っています。ただし、種々ある予測で使われている用語のいくつかを検討し、政府当局や科学機関で使用されている方法について説明を加えることによって、一般市民に情報を伝えるためにとるべきアクションを見極めたいと考えます。

メルトダウン(炉心溶融)

沸騰水型原子炉(BWR) (クリックして拡大表示)
メルトダウンという用語は、ジルコニウム合金でできた被覆管およびウラン酸化物 (ただし3号機の場合は混合酸化物) 燃料ペレットの溶融を指しています。

この2つの構造体は、核分裂物質放出の2つの基本バリア(通称は“障壁”。5箇所あり。ペレットは焼結により核分裂物質を閉じ込め、次に被覆管で物理的に閉じ込めます。これらが最初の障壁です。残りは原子炉容器、格納容器、最後が格納容器建屋です。業界では“building”を建屋と呼んでいます)となります。



それは放射性核分裂物質は通常は、固体状のものが燃料ペレット内に、ガス状のものは燃料ペレット内の細孔内かまたはペレットから抜け出したものは被覆管内にとどまっているからです。

原子炉が停止されても、そのような核分裂物質の崩壊は継続し、熱を発します。その熱量は、まず初期生成率の7%で生成された後、その生成にかかわるアイソトープが崩壊するにつれて減衰します。その崩壊熱が冷却水で取り除かれないと、燃料および被覆管の温度が上昇します。

温度が 1200 ℃を越えると、ジルコニウム被覆管内でずっと続いている腐食反応が飛躍的に加速します。その反応によって、ジルコニウム酸化物、水素 (この場合の水素については、1号機および3号機の水素爆発の記事を参照)、熱などが生成されます。その熱はその後、腐食反応を促進する一方で、燃料被覆管の冷却を妨げます。その反応は本質的に自己触媒反応なので、通常は被覆管が1200℃に達するまでに安全上十分な安全余裕を与えるように安全系設備が起動されます。

スリーマイル島事故 であったように、いくつもの故障が起きてそのような操作ができない場合、燃料被覆管は加熱されて、ウラン酸化物が溶融温度の 2400~2860 ℃ (この数字は、燃料の成分や運転履歴によって異なります) に達してしまいます。そうなると、燃料被覆管がその燃料集合体内で崩れ始めます(燃料集合体は、例えば225本(15x15)のロッド(被覆管)で構成された構造体である)。

燃料がかなり液状化すると、崩落から滲出へと変化してゆき、「コリウム」(溶けた被覆、燃料、および燃料集合体を構成している金属の混合物) が原子炉容器の底部に移動し始めます。いずれかの時点で、高温の燃料または被覆に冷水がかかると、固形化して割れる可能性があり、そうなると原子炉容器の底に落下します。

使用済み燃料プールの冷却を持続できない場合にも、上記に似た一連の事象がおきますが、その進行速度はずっと遅くなります。

対処法: 運転経験および実験

燃料の温度が 2400 ℃またはそれ以上になると、原子炉容器に損傷が生じる可能性があります。容器の組成材料である金属(通常合金鋼が用いられる)の溶融温度は 1500 ℃近辺です。さらに、該当容器は海水に晒されて(燃料冷却に海水が使用されているので原子炉容器に海水が溜まっている)弱くなっているかもしれません。

海水に含まれる塩化ナトリウム (塩) によって、金属の腐食が加速されます。ただし、それには日単位ではなく、数週間または数ヶ月単位の時間がかかります。とは言っても、容器の状態によっては不確かさが残ります。

ありがたいことに、これまでの運転経験上、燃料の溶融に関しては何とかなりそうです。スリーマイル島事故のときには、炉心内核燃料は50% ほど溶融しましたが、原子炉圧力容器は、厚さが約23cmあるなかの内表面 1.5 cm が溶け出ただけです。

コリウムが容器の底に接触している間、容器は約 1 時間灼熱にさらされました。容器に加えられた熱によって容器の金属的性質が変化し、壊れやすくなってしまいました。原子炉容器下部ヘッド (半球形状の原子炉容器下部) にある計測用の貫通部もまた損傷しました。にもかかわらず、溶融した炉心は容器内にとどまったままでした。

一部の実験で明らかになっていますが、溶融コリウムが原子炉容器下部ヘッドを貫通した場合、コリウムはコンクリート製格納容器ベースマットの上に落下して一面に広がります。コンクリートとコリウムが反応すると、格納容器内に非凝縮ガスの蓄積を生じることが知られています。これは、溶融炉心-コンクリート相互作用 (MCCI) と呼ばれるプロセスです。

スリーマイル島事故をきっかけに、いくつもの機関が実験プログラムを実施しました。それにより、コリウムが原子炉のコンクリート製基礎と接触するとコリウムがどのように挙動するかを実験的に確かめようとしました。そのような実験によって、コンクリートの溶融と非凝縮ガスの発生速度についての測定が行われました。20 年以上にわたって、そうした研究ではコリウムの水による冷却に重点が置かれました。

その実験は、炉心内にあるであろうものと同様に、照射されていない二酸化ウラン (極めて低いアルファ線レベルであり、実験する人は簡単に被曝を避けることができる。α線は紙1枚で止まる)、ジルコニウム合金、そして燃料集合体を構成している金属を溶融させて行われます。

その溶融物は、圧力容器下部ヘッドの破損部を模したノズルを通して送られ、コンクリート上に落下させます。熱電対とカメラ装置を使って何時間にもわたって行われる実験中に測定が行われます。その完了後、凝固した物質が検査されます。

これらの実験で明らかになったのは、水冷却しないと、福島第一原子力発電所のような状況下ではコリウムは、数メートルの厚さのコンクリート基礎を 1 分あたり数ミリ程度の速度で溶かしてゆくことになります。格納容器内にガスが蓄積しますが、格納容器の破損を防ぐため、蓄積する速度に合わせてフィルターで濾過して換気する必要があります。

ただし、原子炉床面に飛散しているコリウムを冷却するために水が供給されれば、溶融は冷却前の速度の5~7%程度になり、ガスの発生が押さえられます。溶融速度が断続を繰りかえしているうちに、コリウムは固形のクラスター (殻) 状になり、そのクラスターはその後いったん壊れた後また形成されます。

くり返しますが、ここでは、溶融した燃料がたどると考えられるさまざまな過程を説明しているに過ぎません。今問題になっている原子炉や使用済み燃料プールで何が起きているかを予知するものではありません。


分析: 何が起きたか。。その意味するものは。。。

上記の実験は、計算を評価または計算結果を確認するために行われたものです。その計算によって、メルトダウンした場合に原子炉または燃料がどうなるかを予測しようとしました。

その後そのような計算は気流の計算用としてソースターム (核分裂生成物の種類、化学形、放出量) を準備するために使用され、それによりプラントから放出されたサイトの放射線量を時間の経過とともに予測するものです。

この計算には、以下のような種々の要因が複雑に相関してきます。

■放出の手段: 爆発的な流出か、それともゆっくりした安定的な流出か? 空気の流れ、煙、それとも水によって運ばれるのか? 地上からの高度はどのくらいか?
■サイト地域および遠隔地の両方の気象パターン
■サイト地域および遠隔地の両方の自然地理
溶融燃料の取り扱いのモデル化で使用される方法と同様、上記の方法は、手元にあるすべてのデータに照らして評価されます。そのようなデータには、チェルノブイリの事故 後のデータのような実際の出来事のものや、小スケールの実験結果などがあります。

算出された放射線量は、計算に携わった機関と、国家および地方の行政府によって検討され、どのくらい離れた距離にいるかに応じて、住民をいつ避難させるか、あるいは“接収”命令を下すかに関する決断をくだします。くり返しますが、該当施設の近くにいる住民は、行政府が発令する指示に注意するようお勧めします。

将来の放射線量の予測に関するご注意を一言。米国の西側地域での高い放射線量を予測した地図が最近インターネット上に出回っています。その地図にはオーストラリア放射線サービスの紋章が付けられていますが、その地図はこの機関が作成したものではありません。この地図は米国原子力規制委員会(NRC)によって否定されていて、専門家によれば、現在問題になっているような状況というよりも、核兵器の爆発の後の放射線量を予測したものに近いとのことです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする