24/12/3火18:57NY4:57
WBA9.01$ 出来高365株 買気配9$
MCHP69.13$ 380 69.15
BX187.5$ 25 187
AVGO168.12$ 4107 168.1
足 寒い 横浜市立図書館様4F 19:03
sbi様記事抜粋<
11月の米国株式市場を振り返ると、大統領選におけるトランプ前大統領勝利を背景としたトランプラリーとFOMCにおける利下げがサポート材料になりました。S&P500指数が終値ベースで6000の大台を初めて突破した他、NYダウも史上最高値を更新し、ナスダック総合指数も史上最高値を更新する場面がありました。ビットコインの大幅高も目立ちました。一方、パウエルFRB議長が利下げを急ぐ必要がないと示唆したことや小売売上高が市場予想を上回ったことをネガティブ材料視する場面もありました。その他の注目材料としては、①テスラ(TSLA)のイーロン・マスクCEOがトランプ次期政権において政府効率化省の共同トップになることが発表されたことや自動運転規制の緩和期待等で同社株が月間で3割強上昇しモメンタムが回復、②エヌビディア(NVDA)の8-10月期決算はデータセンター部門が牽引して売上高とEPSが市場予想を上回った他、新型AI半導体「ブラックウェル」がフル生産にあることを明らかにしたことなどです。また、トランプ次期大統領は中国やメキシコ、カナダへの追加関税案を明らかにしており、今後の影響が注視されます。セクター(S&P500の11業種)は一般消費財・サービスや金融、資本財・サービスなどの上げが目立ちました。個別株ではアップル(AAPL)やアメリカン エキスプレス(AXP)、ウォルマート インク(WMT)などが上場来高値圏で、アルトリア グループ(MO)やAT&T(T)などが52週高値圏です。
12月の米国株の注目点は、①雇用統計(6日発表予定)、②年末商戦、③FOMC(17-18日予定)、④半導体大手マイクロン テクノロジー(MU)の決算発表(18日予定)と考えています。雇用統計は天候要因がフェードアウトする事などを背景に非農業部門雇用者増加数が前回から大幅拡大見通しで、失業率は横ばいの見通しです。年末商戦に関しては、全米小売業協会(NRF)によると今年の支出は前年比2.5-3.5%増が見込まれています。FOMCでは0.25%ポイントの利下げが見込まれていますが、雇用統計次第では政策金利据え置きの可能性も意識されそうです。米金融当局者の金融・経済見通しが併せて発表される予定で、政策金利やインフレ見通しが注目されます。一方、半導体のSOX指数がレンジで推移する中、マイクロン テクノロジー(MU)の決算発表ではマーケットの関心が高いHBM(広帯域メモリー)の需要動向が注目ポイントです。同社株の決算発表を材料に、SOX指数に方向感が出るかどうか半導体株全体を占う上でも注視されます。
今回のコンテンツではテーマとして「バークシャー ハサウェイ関連」を取り上げます。先月発表された13F(機関投資家の株式保有報告書)によると、同社の9月末時点のポートフォリオにおけるセクター変化は前四半期比で生活必需品や金融、ヘルスケアなどが増加して、情報技術などが減少しました。個別株ではアップル(AAPL)やバンク オブ アメリカ(BAC)などの保有が縮小しました。個人投資家などがポートフォリオを参考にするケースも考えられることから、同社のポートフォリオの主力銘柄や新たに購入された銘柄についてピックアップします。
アメリカン エキスプレス(AXP)
NYに本社がある大手決済会社です。23/12期のカード発行枚数は約1.4億枚、取扱高は約1.7兆ドルです。売上高比率は米消費者サービス46%、商用サービス24%、海外カードサービス17%、グローバルマーチャント&ネットワークサービス12%です。地域別では米国78%、欧州・中東・アフリカ9%、アジア・太平洋7%、南米・カナダ・カリブ海6%です。米小売売上高は過去最高水準であり、カード決済を取り巻くビジネス環境は有望と考えられます。会社側は24/12期を売上高が前年比およそ9%増、EPSで同23-25%増と見込んでいます。なお、バークシャー ハサウェイが同社株の約21%を保有しています。
1.バークシャー ハサウェイのポートフォリオにおける主力銘柄のひとつ
2. 25/12期は前年比12%増益見通し、26/12期は同14%増益見通し
3.アナリスト評価は買い13人、中立16人、売り4人
コカ-コーラ(KO)
ジョージア州に本社があり、コカ・コーラやスプライト、ファンタ、ミニッツメイドなどに代表される飲料会社です。200を超える国・地域で販売されています。23/12期の売上高比率は欧州・中東・アフリカが17%、南米12%、北米36%、アジア太平洋12%、グローバル・ベンチャーズ6%、ボトリング投資17%です。過去数四半期では値上げと製品ミックスが業績に寄与しており、会社側は24/12期のEPSを前年比5-6%増と見込んでいます。株主還元に積極的で62年連続増配です。米国は利下げサイクルにあり、同社の長期増配傾向は注目されやすいと考えられます。なお、バークシャー ハサウェイが同社株の約9%を保有しています。
1.バークシャー ハサウェイのポートフォリオにおける主力銘柄のひとつ
2. 25/12期は前年比4%増益見通し、26/12期は同7%増益見通し
3.アナリスト評価は買い20人、中立8人、売り0人
ドミノ ピザ(DPZ)
ミシガン州に本社がある世界最大のピザ会社です。ピザハットやパパジョンズなどが競合です。23/12期の売上高比率は米フランチャイズ・ロイヤルティー&フィーが14%、米直営店8%、米フランチャイズ広告11%、サプライチェーン61%、海外フランチャイズ・ロイヤルティー&フィー7%です。店舗数は米フランチャイズと直営、海外合わせて20,591店で、海外ではインドや英国、日本、メキシコ、中国などが多いです。ウーバー テクノロジーズ(UBER)との契約でウーバーイーツでの注文が可能になり、今後の業績ドライバーとして期待されます。また、売上高拡大と店舗拡大、利益拡大を目指す「ハングリー・フォー・モア」戦略を推進中です。なお、バークシャー ハサウェイが24年7-9月に同社株を約130万株購入しています。
1.バークシャー ハサウェイが24年7-9月に同社株購入
2.25/12期は前年比6%増益見通し、26/12期は同11%増益見通し
3.アナリスト評価は買い22人、中立10人、売り2人
シリウス XM ホールディングス(SIRI)
NYに本社があり、北米を代表するオーディオ・エンタテインメント企業です。月間リスナーはおよそ1.5億人です。シリウスXM(音楽やスポーツ、コメディー、ニュース、天気などのサブスクリプション・エンタテインメントサービス)とパンドラ(広告付きなどのストリーミングサービス)があります。23/12期の売上高比率はシリウスXM(サブスクリプション収入がメイン)が76%、パンドラ&オフプラットフォーム(広告収入がメイン)24%です。11月初旬には、会社側がトランプ前大統領とハリス副大統領の番組出演を発表しました。なお、バークシャー ハサウェイが同社株の約33%を保有しています(10月末時点)。
1. バークシャー ハサウェイの同社株保有比率が高水準
2.25/12期は黒字転換見通し、26/12期は同8%増益見通し
3.アナリスト評価は買い5人、中立6人、売り6人
プール(POOL)
ルイジアナ州に本社があり、スイミングプールと関連製品で世界最大の卸売企業です。プールのメンテナンス製品、建設・改修製品(ポンプやフィルターなど)などを手掛けています。北米や欧州、豪州においておよそ440の販売センターがあり、卸売顧客数は約12.5万です。カリフォルニアやテキサス、フロリダの各州などが主力地域で、米国売上高比率は9割超です(23/12期)。長期的なポジティブ材料として、会社側では温暖な米国南部への人口流入を始め、くつろぎや娯楽目的での家庭屋外スペースにおける支出増加などを挙げています。メンテナンスや既存プールの小規模修理がプール業界において消費者支出のおよそ6割を占めていると推定されています。米国の利下げ効果で今後米住宅着工件数の回復が確認できれば、再評価される可能性があります。なお、バークシャー ハサウェイが24年7-9月に同社株を約40万株購入しています。
1.バークシャー ハサウェイが24年7-9月に同社株購入
2.25/12期は前年比9%増益見通し、26/12期は同12%増益見通し
3.アナリスト評価は買い5人、中立6人、売り2人