あの日、友は北方へ赴くと私に告げた。
私は、ただ、「気をつけて。そして、希望のグリモアの加護があらんことを…。」と言う言葉しかかけられなかった。
今度は、私が西方へ旅立つことになった。
彼は、同族が襲われるのを遙か北方で、それを知ることもなく、ただ、眼前にいる悪魔と戦わざるを得ないのだろう。
もし、彼にそのことを告げたら、「僕の背中、守ってくださいね。」と笑みを浮かべて言うだろう…。
彼が必ず帰るのなら、私も必ず帰る。いや、帰ってみせる。
私の二つ名は、赤と白の狩人。この名の通り、相手を遠方から狩ることに専念しましょう。
我が名はマイト。我、力なき民の防人なり。
私は、ただ、「気をつけて。そして、希望のグリモアの加護があらんことを…。」と言う言葉しかかけられなかった。
今度は、私が西方へ旅立つことになった。
彼は、同族が襲われるのを遙か北方で、それを知ることもなく、ただ、眼前にいる悪魔と戦わざるを得ないのだろう。
もし、彼にそのことを告げたら、「僕の背中、守ってくださいね。」と笑みを浮かべて言うだろう…。
彼が必ず帰るのなら、私も必ず帰る。いや、帰ってみせる。
私の二つ名は、赤と白の狩人。この名の通り、相手を遠方から狩ることに専念しましょう。
我が名はマイト。我、力なき民の防人なり。