シャオさんのつれづれ思う故に(BLOG版)

私、シャオが日々の移ろいの中で、感じたこと、思ったことを書きためていく所です。

翠赤弦想曲

2006年01月30日 00時03分47秒 | 無限のファンタジア冒険記
 エンプレスマインド戦、前日。
 赤い狩衣を着た青年は、傷ついたドリアッドの青年をみた。
 意識がもうろうとする中で、必死になって、彼は左腕にある金木犀の腕章を右手でつかんでいた。
 百合の誇り―その気高き心―が一度壊れかけたとき、青年は静かに彼を励ました。
 再び、彼が傷つく。赤い狩衣を着た青年にとり、あまり見たくはない光景であった。
「必ず、生きて返ってくる。」―こう誓っていたはずではあるものの…。

 翌日、鋼の女帝「エンプレスマインド」戦、同盟諸国の命運が掛かった一戦、戦況は同盟側が不利な状況に陥りつつあった。
 緊急招集に気がつかず、正午頃にようやく現地にたどり着き、作戦内容を把握、直ちに愛弓「クリムゾンシューター」を構え、敵の左足を射た。牙狩人らしく、「ライトニングアロー奥義」と「ナパームアロー奥義」で、確実にダメージを与える戦術をとる。
 そして、一撃ダメージを与えた後の離脱…。
 多くの冒険者が、女帝の凶悪な攻撃に傷つくなか、青年は、彼がいつも舞う舞の要領で、相手の攻撃をかわしていた。
「いつまで、続くのだ…」
 青年に焦りが生じる。そして、彼に向けて、凶悪な女神が鉄槌を下そうとする。
 そんなとき、どこからともなくフルートの音が聞こえてきた。
 それは、懐かしくもあり、暖かくもあり、どこかで聞いたことがある音であった。
 そのリズムに合わせるが如くに舞う。舞う。舞う。
 その音に導かれるが如く、舞う。舞う。舞う。
 戦場を静かなる舞の舞台に変えるように。
 女神の鉄槌は彼をとらえることが出来ず、ただ、空を切り裂いていく。
 それでも、彼は舞う。かつて名乗った「紅の舞人」と言う二つ名の如く。
 そして、フルートの音が終わる。
 青年には、たいして傷もなく、無事に生きながらえることが出来た。
 そして、最後、青年は、邪悪な女神に、こう言いはなった。
 「我が名は、マイト。我、同盟の防人なり。」

 つうことで、描いてみました。
 誰のことかは、もうバレバレだと思うので、あえてもうしません。
 推理してみてくださいまし。
 でも、マイトが首位を取れたのは、きっとこんな感じな展開があったんだろうなぁと思ってみたりしています。
 いよいよ、明日、新部隊が結成される気配です。
 その募集にマイトは無事に受かるのでしょうか?


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