あべっちの思いをこめた雑記帳

ユキヤナギの花を見て思うこと

 ユキヤナギとは雪柳と書く。そのことをつい最近まで気がつかなかった。というか、漢字で書けばどういうふうになるのかというような気持ちに至らなかったというのが正直なところだろうか。それほどこの花は「ユキヤナギ」という響きが私にはぴったりに思える。

 縁あってそのユキヤナギがたくさん見られる地に出かけてみたことがある。女性4人に混じっての5人旅であった。南東北どこへ行ってもこの花が今を旬にと咲きまくっている。柳のようによくしなり、その枝に白い小花を雪のように咲かせている。雪の中にあるのではなく、真白な花を大量につける姿が雪景色のよう。バラ科なのにその名前がついているのもうなづける。

 春の今の時期でありながら、枝全体が白く咲いているときも、散った花びらが地面に残る様もまるで雪のよう。花じたいは小さいが、その姿は無数に近い。

 赤や黄やピンクの花の多いこの時期に、純白の小さな花はすがすがしいの一言につきる。別名は「こごめばな(小米花)」。米粒のような5弁の形からそう呼んでいるのであろう。
 花言葉は愛らしさ、恥じらい。原産地が日本と中国というのもうれしい。
 3日前にもその東北から帰ってきたばかりだが、今回もまたその地で桜や花桃やレンギョウや菜の花に混じって、ユキヤナギがそっと咲いていた。


             「季節の花(19)ユキヤナギの花を見て思うこと」

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