花を鑑賞するのには見るという方法が一般的だ。
季節の花の姿や色を見るのは誰でも好きだとは思う。と同時に、匂いを嗅ぐというのも楽しみのひとつ。目と鼻をフルに使っての楽しは植物からの恵みである。
お人によっては口を最大限に利用して、あれこれその花のおしゃべり評論をする方も多い。話に花を咲かせるとはこのことなのであろうか。
茨城県には少し前まで水海道という名の市があった。平成の大合併で消えてしまったが、北海道に似た名だなと何度も思っていた。
少し前まではラベンダーの匂いは花屋さんか、その北海道でしか嗅ぐことはできなかったけれど、今では公園や個人の庭でさえ楽しむことができるようになった。
あちこちで近年ラベンダーの人気が上昇している。
花そのものの人気にプラスしてリラックス効果や安眠効果もあるという。それに加えてポプリやサシェへの転用が近年ぐーんと伸びてきている。
いずれもラベンダーだからこその楽しみ方だと思う。
世には「ラベンダーまんじゅう」やラベンダー大福、はてはラベンダーどら焼きまで現れる昨今。この花の人気は当分おさまりそうにもない。
先週出かけたラベンダー公園でも、そんな品々を売っていたので、久しぶりに買ってみた。帰るやいなや、うん美味しいと一人呟きながらさっそく一個たいらげてしまった。
わが家だけが人気花だとは思わなくなった今年の初夏である。
「季節の花(22)ラベンダーは花の人気にプラスしてポプリやサシェの楽しさが」