あべっちの思いをこめた雑記帳

宇都宮

 先日しばらくぶりに仲間9人と宇都宮に紅葉を見に行った。ちょうどタイミングよく、見事な紅葉を2ヶ所で楽しめた。

 若い頃はなんやかんやで、しょっちゅう出かけていたこの宇都宮だが、近年はとんとご無沙汰ばかり。その間に市街地も少しずつ変容をみせている。
 
 今回の前はいつ訪ねたのか、記憶をたどってみる。そうだ、定年まで勤めていた会社の栃木地区OB会だった。
 さらにその前は、今から7年ほど前になる。その時は電車でのんびり行こうと思っていたが、急に車にした。飲むことがわかっていたので電車にするつもりだったが、喉にはノンアルコールでいいと気が変わった。そういうことって、けっこう多い。

 宇都宮は餃子の街。また浜松から全国一を奪い返したのはうれしい。けれど私は宇都宮の餃子の味はほんとうはあまりよくは知らない。何度となく行ってはいるので、どうしたことかと思い返してみる。

 うん、わかった。訪ねる時はけっこう食事が出てしまうケースが多いからなのだ。その時も懇親会と名をうって夕食が出た。とある大きな団体の表彰式に招待されての出席のため、懇親会を断るわけにはいかない。

 宇都宮といえば、すぐ思い出すのが江川投手で名をはせた作新学院。たまたま兄弟にも私の家族にもこの学校を母校とする者がいるので、今年の甲子園も一緒になって応援した。テレビの前で全試合つきあってしまった。ヒマ人だから、テレビに対し作新学院の試合は断るわけにはいかないのかもしれないなどと訳のわからぬ一人言を言う。
 その作新学院が全国制覇をしてくれたことがあった。ちょうど今から7年前の、表彰式と同じ年の夏である。予選から一回も負けなかったのだから、それはすごいことだと今あらためて思い出している。

 栃木県庁前の広いストリート。日曜日はさすがに車の数がめっきり減っている。だから、道路がひときわ広く見える。
 こんな時は、短歌や俳句を詠むにはちょうどいいのかもしれない。その気になって、下手を承知でひねってみる。でもどうしてか、川柳だけはこういう舗道を歩きながらはできない。やっぱりダメな素人さんだ。

 懇親会が終わっての帰りの花束が、やけにがさばった。
 二回も贈呈があったのは恥ずかしかったが、やっぱり花をいただいた嬉しさの余韻は残る。
 帰路のハンドルを握りながら、車で来てよかったとしみじみ思う。
 そんな7年前のあの時をしみじみ思い出している宇都宮の紅葉旅であった。

                       「心に残る旅(35)宇都宮」

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