ゴールデンウイークが終わってもいっこうにエンジンがかからないのんびりした日に、いきなり母の日の由来を調べてみたくなった。
いつごろ、どこで、どんなふうに始まったのか。
アメリカの南北戦争中に、負傷した兵士への処置活動をしていた母が亡くなった。
その娘が、母の好きだった白のカーネーションを贈ったのがカーネーションを贈る始まりだったと書いてある。その追悼式をしたことが、母の日の始まりだとも。
日本では昭和24年、5月の第2日曜日に行ったのが最初。
戦後にこっちで始まったのは何気に聞いていたような気がしていた。
母親が亡くなっている人は白。
存命している人は赤。
子供ごころになんとかそんな記憶が頭の隅に残っている。でも実感として具体的な記憶にはなってなかった。
そのうち昭和35年に赤に統一。子供の気持ちを考えてのことらしい。そういえばいつの間にか白いカーネーションは母の日という行事のなかから見えなくなっているのも今思うとうなずける。
お母さんがいない人は白。お母さんがいる人は赤。
このことが小さな子の気持ちを傷つけはしないかと。差別はいけないということが白いカーネーションが消えていった理由であるらしい。
花言葉は赤が母への愛、愛を信じる。
白は亡き母を偲ぶ、あなたの愛は生きてます。
今年の母の日のプレゼントはカーネーションはどうしよう。
ひねくれてのことではなく、花を買いに行ったら、カラーが店先にとてもきれいに飾ってあり、気まぐれ財布をはたいてつい求めてしまったのはたしか4年前の母の日。
母へだけではなんとなくなどと自分にもったいぶって、わが家にも同じものを買った。母は実家に一人しかいないはずであったのに。
そんなことを考えながらあと何回母への花の贈り物ができるのかなどと重ねて思っていたが、今年はそれもとうとうかなわなくなった。
「つれづれ(65)母の日は白いカーネーションから」