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癒される「コウノドリ」-初めて、綾野剛の魅力を実感したドラマ-

2015-12-19 21:05:06 | エンターテイメント
巷で人気のドラマの中でも、「出産シーンや取り上げる赤ちゃん」が限りなくリアルであることや、ドラマであるからフィクションである部分は勿論ありながらも、「嘘のない」ドラマに仕上げられていると評判のドラマ、「コウノドリ」。

コウノトリ…ではなく、「コウノドリ」。

マンガが原作だそうだが、最近はマンガを用いたドラマが少なくないような気がする。
視聴率としては今一つだったらしいが、我が家では家族で夢中に見ていた「探偵の探偵」。これも、マンガが原作だった。
(面白かったと思うけどなぁ、、、探偵の探偵。)

この「コウノドリ」は、途中から見始めたのだけど、それまで「綾野剛」の名前は知っていても、そう詳しくなく、「人気あるの?へぇ~」程度だったし、小栗旬と友達だということは、以前に放送していたドラマ「ウロボロス」を見ていて、家族から聞かされて初めて知ったほどだ。
(ちなみに、ウロボロスも視聴率としては振るわなかったらしいが、これもまた家族で夢中になって見ていた。視聴率って何だろうな?)

私は、マンガと言えば小学生時代だったか…「なかよし」という女の子向けコミック本があって、付録も心惹かれるものがあり、定期購読していたくらいで、マンガは正直得意分野ではない。
そのため、コウノドリの原作も見ていないので、あくまでドラマを見ての感想しか言えないのだけど、「これがホントにマンガが原作なの?」と思わせるほど、ヒューマニズムに溢れていて、毎回泣かされてしまう。
決して、「お涙頂戴」を狙っていないにも関わらずだ。

声を大にして言うが…。

テレビ局関係者の方々やCMスポンサーの方々、本気で声を大にして言うけど、ここ何年だろうか、「本当にテレビがつまらなくなってしまった。」のだよ。

何で、こんなにテレビはつまらなくなったのだ?

どうして、「いつも同じような人ばかり」が出ているのだ?

そこには、「芸能界の大人の事情」が絡んでいるであろうことは、今じゃ素人でも「勘づく」時代だが、そんなめっちゃつまらなくなったテレビの世界でも、秀逸なドラマも存在するのだなと、今回「コウノドリ」を見て、つくづく感じている。

テレビ局でひとつドラマを製作するとなると、物凄い綿密な調整が必要になってくる。脚本家の選定、ストーリーの選定、配役、撮影場所の選定、美術・小物…等々、相当な打ち合わせをしないといけない。

この「コウノドリ」のスタッフ全員の心の中に多少なりとも、「今のつまらないテレビ業界をどうにかしたい」と思っている人、いるんじゃないだろうか?と、私は、ドラマを見ていて感じる。私の気のせいかも知れないが…。

医者とピアニストという、下手すれば「幻想じゃん」と思われがちな設定も、モデルとなった医者が実在すると言う。
医者をしながら、ジャズピアニストかぁ…個人的に憧れる。
産科医とは、「繊細さ」も要求されてくる仕事だと思うが、音楽を仕事にしている人や趣味にしている人に共通していると思われるのは「感性豊かな繊細さ」ではないだろうか。色々な個性はありながらも、私のギターの師匠を見ていても、「よく、そこ気づくなぁ」ということがある。
このモデルとなったドクターも、感性豊かな繊細さを持ち合わせた方なんじゃないだろうかと思ってしまう。


何となく、前置きが長くなったようで(苦笑)。

綾野剛…今、彼の「細目な目」が、実に高評価を得ているそうな。世間的には彼もまた「イケメン」の部類なのだろうけど、私が思うに「髪型や服装等ちょっとした変化で非イケメン」にもなれる特異な俳優だと思うのだ。
向井理とは違う、木村拓哉とも違う、西島秀俊とも違う、福山雅治とも違う、江口洋介とも違う、岡田准一とも違う…、綾野剛というひとつのワールドがあるような気がしている。

個人的には、こういった「非イケメン」にもなれる俳優が大好きである。
ただ、綾野剛を「イケメン」として好んでいる人にとっては、役柄次第で「綾野剛なんて嫌い」と思ってしまう人も出てきて下手すれば人気低迷なんてことにもなり兼ねないのだろうけど、綾野剛を「役者」として好んでいる人には、そんなことは関係ない。
どんどん役者としての幅を広げてもらえたら、面白いと思う。

で、このドラマ。

綾野剛演じる、鴻鳥サクラが実に温和で癒される。イライラすることあるの?と思うくらい、いつも一定のリズムを保っており、あの優しい語り口調が仕事で疲労困憊している私の心を、そっと癒してくれるのだ。
そして、脇を固めている俳優陣も素晴らしい。大森南朋、吉田羊、山口紗弥加、松岡茉優、江口のりこ、星野源、等々。

特に気に入っているのが、松岡茉優と星野源の演技だ。

松岡茉優演じる下屋が、何とも「自然体」な演技で、ドラマを見ているという思いを忘れさせてくれるのだ。万人に好かれるあの笑顔とかわいらしさは、職場に欠かせない存在である。肩の力が抜けていて、見始めたころから「いいなぁ、この子。誰?」と思って見ていたが、CMで以前から何度も見ていた顔だったと最近気づいた。
役者としては、個性がありすぎるのも役を演じる上では難しいかも知れないが、松岡茉優の個性は、「ピュア」な感じがする。極悪人のような極端なのはフィットしないだろうが、医者もの、刑事もの、OLもの等、幅広く演じられる方なんじゃないかと思う。

そして、星野源。
名前は知っている程度だったが、この人演じる四宮は、ドラマを引き締める意味で必要不可欠な存在だろう。
実にいい味を出していると思う。
若い世代には、「理解しづらい四宮」かも知れないが、「実は愛情ある人」という部分をドラマでもさり気なく演出されているから、目が離せなくなってしまう。


こういった最高の俳優に囲まれて、最高のスタッフ陣に恵まれた綾野剛は、「持ってる」なと思う。

「こんなに優しくゆったり話してくれるドクターがいたら、私も行きたい」と、ドラマの妊婦が羨ましくさえ思えてしまうこのドラマ。

我が家ではビデオ録画で見ていたが、綾野剛演ずる鴻鳥サクラのあの優しい口調に、いつも癒されていた。もう終わっちゃうのかぁ…。(ビデオまだ見ていない。)

忘れていた、ゲスト出演の 小栗旬。
彼の回では、本当に泣かされてしまっていた。小栗旬て、こんなに演技が上手な人だったのかと、改めて気づかされた。

綾野剛の益々の活躍を期待すると共に、脇を固めていた俳優陣の更なる活躍をも期待したい。

最後に、コウノドリのような「嘘のない誠実な」ドラマ制作をTBSスタッフには今後も期待したいところだ



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