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アナ雪ソング論争に思い出した、JUJUの言葉

2014-06-20 22:49:19 | 音楽

 映画「アナと雪の女王」の大盛況に伴い、主題歌(劇中でも歌われている)の「Let It Go」も売れまくっている。

 80~90年代が日本の音楽の「黄金期」と言われてきてから随分と年月が経過したが、2000年に突入してからというもの、動画サイトの出現や携帯音楽プレーヤー(ipod、ウォークマン等)の進化、デジタル音楽コンテンツの成長などにより、CDが売れなくなっていった。まぁ…それだけでもなくて、「CD買ってまで欲しいと思う曲が減っていった」ということも、忘れてはいけない要因だけど。

 そうした日本の音楽の「黄金期」から「不況の時代」へと移り行く中で、各レーベル(レコード会社)は、苦肉の策として「抱き合わせ商法」(CDにおまけをつけて販売。CDとDVD、CDと○○券といった具合に。A○B商法などと揶揄されているが…)を行って何とかCDを売ろうとしてきたわけだが、この「Let It Go」はそんな「手間暇」かける必要もないほど、ダウンロード、CDと売れに売れているようだ。

 どうだ?音楽プロダクションや芸能プロダクション、はたまた各レーベルの「お偉いさん」の皆様方!

 これが「何を意味しているのか」だ。

 いいものは、いいのだ (バカボンのパパだって、言ってたでしょう? 「これでいいのだ」って。

 お金出してまでも欲しいって思える音楽(歌、曲)を「耳にする機会」がとにかく少ないのも事実。業界で何か縛りをかけているのでしょうな…。いい加減、考え直してもらいたいものだ。本当にいいものを宣伝してもらいたい。


 と、以上を踏まえつつ(踏まえる…か?)、巷で話題になっている「アナ雪主題歌論争」に焦点をあてたい。(論争してない?あ、そう。そりゃどうも(^_^;) )

 要は、「Let It Go」をエンディングで歌っている歌手の May.J と、劇中で声優として歌っている女優の 松たか子の どちらがどうだこうだということなんだが…。

 どうも、May.Jは評判が思わしくない。
 松たか子は、すこぶる評判がいい。




 May.Jは、「関ジャニ∞」が司会進行している仕分けの番組のカラオケ対決でずっと勝ち続けて、顔と名前を売ってきたためか、「カラオケは上手いけど、どうも心に響かない」という意見や、「語尾の歌い方が気に入らない」という批評がある。

 一方の松たか子は、「真っ直ぐスーッと心に響いてくる」「クセがない歌い方でいい」「しっくりくる」といったもの。

 関ジャニの仕分けはしょっちゅう見ていたので、May.Jの歌い方は頭にこびりついている。

 
 以下、私の勝手な感想というのをお断りしておく。

 技術的にMay.Jは、とても優れていると思う。カラオケ対決をご覧になっていた方はお分かりかと思うが、ビブラートやしゃくりなど、歌で大事と思われる技能をしっかりと身に着けている。確か最初はR&Bで売り出していたと思うが、なかなか売れずにいた。

 所属事務所には、クリス・ハートも籍を置いている。事務所がどういう系列か確認しきれなかったが、所属レーベルは「エイベックスグループ」だ。(エイベックスは…いい話を聞かないんだが。)

 売れるにはどうしたらいい?
 売り出すためには、どうしたらいい?

 苦肉の策だったのかも知れない、彼女にとって「カラオケ対決」というのは…。売れていないからと言ったって、プロの歌手だ。プロの歌手がいくら売り出すためとは言え、番組のためとは言え、カラオケ機械相手に勝負を挑み続けるというのは、諸手をあげて万歳万歳だったはずではなかっただろうと思う。

 一方、松たか子はクセのない歌い方だ。生歌を聴いたことがないので何とも判断出来ないけれど、ラジオから流れてきた松たか子の歌声に「下手だ」と感じられるこれっぽちの隙間などなかった。細かい技術は確かにMay.Jが持ち合わせているし優れている。けれど、だからと言って松たか子が下手かというと、そんなことはない。あれだけ、すっきりと淀みない高音を歌い上げることが出来るなんて、素晴らしい。

 二人とも、「ありのままに~」と、自分のものにして歌っている。だから、May.Jの「Let It Go」と、松たか子の「Let It Go」は、それぞれ全く異なる景色を持ち合わせていて、確実に自分のものとして(正確に言えば、松たか子は声優として)いるから、二色の異なる景色があっても、私はいいと思っている。感じ方は、人それぞれなわけだから…。


 そこで、思い出したのがJUUの言葉だ。-アマチュアは上手な人が一番で褒められるが、プロは違う。プロは売れる人が一番なんだと-というもの。彼女もなかなか売れなかった。jazzも歌ってきて実力はある。けれど、パッとしなかった。そういう意味では「売れない苦悩」、May.Jの心理もよく分かるのかも知れない…。

 私は、JUJUの「DELICIOUS」(デリシャス)という、jazz 1st album CDを持っているのだが、これは当時まだ街中にあったCDショップで視聴して購入したもの。(必ず視聴して買っていた時代が懐かしい…。)JUJUのCD売上の中では、J-POPと比べて以外に売れなかったようだが、むしろ私はjazzsingerとしてのJUJUの方が好きだと言える。

 

 JUJUの言葉には、胸が突き刺さった。

 確かにその通りだ。上手な人はいくらでもいるのに…。プロは「売れなければ仕方ない」のだ。じゃぁ、売れるとは?

 「また聴きたい」と思わせられたら、まず一歩前へ進み、それが「何度も聴きたい」→「音源欲しい」(CD等)→「お金出しても聴きたい」→「ライブやコンサートへ行きたい」→「心に響いてくる」大事な歌(曲)となっていく…のだろうかと。

 松たか子の歌声は、たとえて言うなら、「朝から食べられるご馳走」で、May.Jの歌声は、「夕食にしっかりと味わいたい食事」といった違いが私にはある。

 どちらにも良さがある。聴きたい方を聴き、好きな方を好きと言えば充分でしょう。

 暮れの紅白歌合戦は…クリス・ハートは松田聖子と共演したので、May.Jも共演手法がとられるでしょうね。「あまちゃん手法」かな?どちらか片方だけをってのは、ないと思いますが、まぁ、暮れの話ですから…鬼に笑われないうちに、お開きとしましょう(笑)。



追記:ブログタイトルを「やっちの部屋へ ようこそ、おでんせ!」から、「やっちのブログへおでんせ!」に変更しました。ただ単に短くしたまでで それと、ずっと「だ・である調」でブログをやっていると、「です・ます調」がどうも調子が出ないので、気分を変えてみました(^^ゞ

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