「け」から始まる絵本、ほんと、少なっ
「こ」と合同にしちゃおうかとも思いましたが、やっぱり一つ一つ行きたいので。。。
3冊だけ、「け」で借りてきました。
ケンカオニ 富安陽子 文 西巻茅子 絵 福音館書店
二人の男の子のケンカです(笑) ケンカに勝つためには、どんどん強い生き物を。。。
ケンカに限らず、なんだかイラっとしてきた時は「あ、わたしの頭の上にケンカオニがくっついた」と思えばちょっとは冷静になれるかも?
ケープドリとモンドリアンドリ ワウター・ヴァン・レーク 作 野坂悦子 訳 朔北社
ちょっと変わったタイトルだけど、登場人物のうち一人は、ケープを被っている鳥だからケープドリ、なのかな? だとするともう一人はモンドリアンの鳥??ああ、作者のヴァン・レークさんと同じオランダ出身の、芸術家モンドリアンのことね。。。
未来を探しに都会へ出てきたケープドリ。。。でも、結局、必死になって探すのは、未来なんかじゃなくて普段から自分のそばにいてくれる大切な存在を、なんですよね。一見、中華どんぶり(笑)のふちに書かれているような文字がたくさん出てくるけど、じっくり解読すれば、アルファベットをデフォルメしたものなのかな?
最初の見開きで立っている木と、最後の見開きで向こう側を向いて立っているイーゼルの対称が面白いです。
けもののにおいがしてきたぞ ミロコマチコ 岩崎書店
この絵本は、ストーリーよりも絵と、擬音語(擬態語)を楽しむ絵本ですね。
パワフルな画風は、好き嫌いが分かれるかも。でも、なんていうのかな、暖炉や囲炉裏で、ゆらめく炎を眺めていると心の中が空っぽになってそれでもずっと炎を見続けてしまうこと、あるでしょう。それと同じようにこの作品の絵をじっと見ていると、一種の瞑想状態のようになる気がします。
独創的な擬音語も面白いです。ほぼ、4ページおき(見開き一つおき)に出てくる、タイトルと同じ「けもののにおいがしてきたぞ」も良いリズムになっていると思います。
「え」と「け」で始まる絵本が少なかったので、母音が同じ「せ、て、ね、へ、め、れ」。。。も少ないのかなあ。
8月は「こ」と「さ」の予定です