石の民「君は星星の船」第12回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yamada-kikaku.com/
この戦乱のあとの星サーゴンは、子供の育児には「育児法」によって研修を
受けたロボットマザーがあたった。
一人のロボットマザーはおおよそ5ー6人のキッズを育てる。がロボットマザーアリス
A203によって育てられ、生き残ったのは光二と有沙だけだった。
この星サーゴンは不幸だった。
大戦役後、別の星域から攻撃的な宇宙人「ベースマン」が飛来してきたことだった。
この星を手にいれようといた彼らベースマンは、大量の殺戮マシ
ーンを使い、地下ステーションを捜し当て、地下へ侵入してきた。
この星の生物を完全抹殺するために。
この時、アリスA203は2人をかばい、傷付いた。この混乱の時以来、二人はアリス
A203にあっていない。
後から来た星間連合より派遣の平和維持チームの手によって助けられた二人だった。
アリスA203が混乱で行方不明になった今、光二の肉親といえば有沙だけだったのだ。
フッコウドームは、この星が星間戦役から自力復興するために星間連合から派遣された
平和チームが作り上げたドームである。
地表は星間戦役による汚染から危険に満ち溢れていた。フッコウドームのキッズ平均年
令はひくく、約22歳だった。
それ以上の大人は、前の大戦でほとんど死亡していた。
地下の保護ステーションに避難していた「子供たち(キッズ)」だけが助かっていたのだ。
が、このVグループとBグルー
プとは地下生存ステーションを別にしていた。
それゆえ、別陣営の子供たち(キッズ)とおもわれる。この星を復興しようと考えた平
和チームはそんなことを考慮せず、フッコウドームを各地の作り上げ、自由に子供たち(キ
ッズ)をほうりこんでいた。
それゆえ、VグループキッズとBグループキッズの対立のネはふかかった。
がフッコウドームを管理する星間平和チームはこの生物の本能である抗争意識を管理する方法を、い
まだにみつけださずにいた。
いやむしろ、かれらキッズの抗争を観察していたのかもしれ
ない。
石の民第12回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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