何故 万物は老い 死ぬのに 朝も風も永遠に新鮮なのか
人間と云うものは 尊敬の故にも相手に盲目的にもなれるが
相手に対する侮蔑の故にも 相手に寛大になれると云う事である
吾々は誰も 時には人を殺してしまい 盗みもしてしまう
吾々が其れでも人間を失わないのは 其の事に痛みを感じ 悲しむ時である
其の様な人々は 誰も立派な人間である
人間は悪い事をしても良いんだ と云うか 悪い事をせざるを得ない事もある
其の一言を言えない為に 人間は却って 自分自身も 自分の尊厳も失う事になる
「希望」などと云うものは はっきり言って はじめから無いのだ
希望なしに生きる事が 人間の勇気なのである
苦しみの中から感謝する事は容易ではない
しかし 感謝こそは 最後に残された たった一つの高貴な人間の任務である
そして 感謝すべき事が一つもない人生はない
誰の力で此処迄生かされて来たかを思えば 誰かに何かを感謝出来ると思う
(失敗と云う人生はない) 曾野綾子著 海竜社刊
人間と云うものは 尊敬の故にも相手に盲目的にもなれるが
相手に対する侮蔑の故にも 相手に寛大になれると云う事である
吾々は誰も 時には人を殺してしまい 盗みもしてしまう
吾々が其れでも人間を失わないのは 其の事に痛みを感じ 悲しむ時である
其の様な人々は 誰も立派な人間である
人間は悪い事をしても良いんだ と云うか 悪い事をせざるを得ない事もある
其の一言を言えない為に 人間は却って 自分自身も 自分の尊厳も失う事になる
「希望」などと云うものは はっきり言って はじめから無いのだ
希望なしに生きる事が 人間の勇気なのである
苦しみの中から感謝する事は容易ではない
しかし 感謝こそは 最後に残された たった一つの高貴な人間の任務である
そして 感謝すべき事が一つもない人生はない
誰の力で此処迄生かされて来たかを思えば 誰かに何かを感謝出来ると思う
(失敗と云う人生はない) 曾野綾子著 海竜社刊