山田の案山子

日々是吉日

自民圧勝ならば此の国は如何変わる?

2013年07月20日 | ブログ
参院選に有権者・国民は何を託す?
  朝日新聞『天声人語』(2013年 7月 20 日)
 泣きべそ顔のイタズラ坊主に麦茶を飲ませながら、じいさんが言って聞かせている〈わしもなぁ、昔はよくケンカをしたもんじゃよ〉無謀にも屈強な大男に食ってかかり〈最後に大きなゲンコツを二発くらってな〉白旗を上げた。

じいさんは死にそうになりながら〈心から誓ったんじゃよ。もう二度と、ケンカはしない、と〉そして相手の大男や迷惑を掛けた周りの人々に約束して回った〈平和の為に力を合わせよう〉

5月に出版された『ケンポーじいさん、長生きしてね。』から引いた。敗戦で生まれた日本国憲法の根っこにある考え方を子供にも解るように説く。語り手のじいさんは、日の丸のような真っ赤な丸い顔に白い目と髭のキャラクターだ。

写真家の坂田栄一郎さん等5人が合作した美しいアート本。四季折々の風景の中にじいさんが佇んでいて、その姿にほっと和む。坂田さんによると、政界の憲法論議が下火になっていた4年前に作業を始めて、偶々此の時期の刊行となった。

改憲か護憲かと云う政治の議論に踏み込む心算はない。ただ、「この国がもう二度と戦争によって焦土と化す事がないように願う心の叫び」を、じいさんの言葉から聞き取って欲しいと言う。

明日、参院選。憲法を巡る主張如何で支持・不支持を決める人ばかりではなかろう。ただ選挙後の政治を動かす軸になる可能性が高い。此処は考え処だ。一票を投じる前に、どんな形であれ憲法に触れてみては。


 或る意味、日本の憲法改正論に世界が注目して居るとも考える。特に第9条で自衛隊の在り方・・・
 二度と喧嘩はしない! ケンポーじいさん曰く、昔は屈強な大男を相手にくってかかり最後に拳骨を二発喰って白旗を上げたよ? って長崎と広島の原爆を云うのだろう。

 戦争を放棄した事で中国や韓国からは軽んじられては居るが・・・決して戦争のきっかけ・口実を与えては為らない。
 自民党は鷹派・公明党はどちらかと言えば鳩派、と言っても鳩山派では無い(洒落に成らぬってか?)風見鶏とでも云うのだろう、与党に留まる為には何処とでも連立を考える風来坊とでも言っておこう。

 憲法云々を考える有権者は少なかろう。護憲を訴える政党も何故護憲かを選挙運動中に有権者に解って貰えたのだろうか? 選挙運動も数時間で終わるが、最後のお願いを訴える声が喧しい。

 明日は開票と同時に当確のテロップが流れるのだろうが・・・
 自民圧勝で参院が捻れ国会でなくなれば自民党の独裁政治が始まり、官僚の描く弱者切り捨て政策が罷り通る事になりそうだ。

 社会保障問題は悪化するばかりで、年金は、ねぇ金になるのかも? 受給年齢先延ばしで若者達は年金未納や未加入が増え続ける。自分達の老後に年金制度が存続するかが不安なのでも在ろう。
 1,000兆に近い負債を抱える此の国はいつ破綻しても不思議では無い気がするが・・・