山之上もぐらの詩集

2024年02月06日 | 日記

雨の公園


雨に濡れているから 
ブランコには乗れないよ
雨に濡れているから
滑り台では滑れないよ
雨に濡れたいるから
そしてもう 独りだから
シーソー遊びは出来ないよ

思いをかけた悲しみと 
別の人に思いをかけられたすまなさとが
心の中で シーソーしてる

私は 正しかったのかしら
私が 間違いを犯さなかったことが
私の 本当の間違いではなかったのかしら

嘘をつけずに 傷つけられて
別の人を 嘘をつけずに 傷つけた

私は 正しかったのかしら
私が私であるために 
私は 大切なものを失ったような気がする

私は あの人を許しているけれど
私が傷つけた人には 
私を 許してもらいたくはない

嘘をつけない好い人だったと 私が思っているように
私のことを
嘘をつけない好い人だったと 
私は 思われたくない

井戸の中に落ちたサソリのように
償えるものなら
一生 憎まれていたい
みじめな私自身のために



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