幸いな人生

2024年08月05日 | 日記

幸いな人生

いつ死んだって
幸せな人生だったと言えるが
同じ人生を もう一度生きるのは
まっぴらごめんだ

幸せな人生だったのは
その時を 何とかようやくやっと
しのげてきた幸いを思うのであって
この先 その時をしのげるかどうか
自分には到底知れないし 自信も無い

父や母を見送れたのが
私の人生の最大の幸せだ
父や母について
悔いに思うことは たくさんたくさんあるけれど
思っても仕方ない
父や母を見送ることが 私の人生の全てで
父と母を見送れたことは
私の人生の最大の幸せだった

地球も人間も日本も
この先
しのげるとは思えない

若者たちも子供たちも
これからを
私のように 何とかようやくやっと
しのげるとは思えない

たとえわずかの者がしのげたとしても
しのげる側に加わわることは難しい
加われることが 幸いであるとも思えない

最後の審判を仰ぐまでもない
すでに審判は下され
我々は地獄のまん中に立っている

毎日のニュースやイベントは
地獄巡りの豪華なカタログだ
偽善と業つくと嘘偽りプログラム

地獄の中で さらに悪事を謀り 業つくの限り
虚名と虚業と虚飾の争いの世界オリンピックだ
すでに喰うにさえ事欠くというというのに

この先 何とかようやくやっと
しのげる幸いはない

この先 何とかようやくやっと
しのげる幸いは 誰にもない

いつ死んでも好い私の人生は 幸いな人生だ
間もなく地獄を逃れる私の人生は 幸いな人生だ



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