A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

ジャズというと大音量というイメージだが・・・

2011-10-14 | CONCORD
ZACA / LA4


自宅で大きな音でジャズを聴いていると、女房や母親は大体「うるさい」の一言。一口にジャズといってもソロやコンボからビッグバンドまで。アコースティックからエレキ、さらにボーカルまであるので、どれが「うるさい」のか一度問い正してみたいが、どうもジャズというと何でも「うるさい」という先入観念が身についてしまっているようだ。
いい音の出るオーディオセットであれば、大音量で聴いても確かに大きな音だがうるさいと感じないのだが、そのような意見を言うのはどうやらマニアの少数派のようだ。

ジャズの場合は、ライブハウスでも少し大きめだとPAがしっかり整備されているので、ライブといえども生音ではない。PAを通してジャズはすべて大音量が聴くのがいいかというと、そうでもない。いわゆるフォルテシモで目一杯大きな音を楽しむ演奏もあるが、ピアニシモの繊細な音を楽しむジャズもある。その中に、よく室内楽的なジャズという言い方をするジャズがある。代表格はMJQであろう。もちろんD,マシューズではなくジョンルイスのMJQだ。サウンドだけではなく、クラシックを素材に使うだけでなく、オリジナル曲もクラシックの曲風に影響されていることが多い。演奏の好き嫌いを別にすれば、ジャズの一つのジャンルとして定着している。

コンコルドレーベルにも、そのジャンルに当てはまるグループがある。設立当初からお馴染みのLA4だ。ドラムがシェリーマンからジェフハミルトンに代わったが、そのサウンドは当初から揺ぎ無いオリジナルなサウンドになっている。バドシャンクのアルトとフルート、アルメイダのアコースティックギターにピアノレスのベースとドラム。レギュラーグループとしてよく有りそうで無い編成だ。レコーディングだけでなく、ライブの演奏にも人気が出て、ウェストコーストだけでなく、全米はもちろん、日本やヨーロッパにツアーをするレギュラーグループに育っていた。このアルバムはイギリスでの録音。80年代への節目に、コンコルドレーベルもまたコンコルドの常連のグループもいよいよ活躍の場がグローバルになってきた。

このグループはジャズとクラシック(風)の融合だけでなく、ボサノバとの融合も特徴だ。したがって、この3要素を実に上手く使い分けながら、曲によってこのグループとしての「表情」を実に良く変化させる。リズムの違いも大きいが、4人の演奏の「音の表情」が実に多彩だ。小編成のグループを長時間聴くと、どんな演奏でもある種の単調さで多少飽きがくることが多いが、この4人のプレーは何曲聴いても全く飽きが来ない。グループとしての演奏だけでなく、個々のプレーヤーの技も多様な証拠だ。

お気に入りの曲、Child is Born。


1. Zaca               Shank 5:59
2. You Can't Go Home Again  Sebesky 5:16
3. A Child Is Born        Jones 4:19
4. O Barquinho          Boscoli, Menescal 6:44
5. Close Enough for Love [From Agatha] Mandel, Williams 5:46
6. Pavanne Op. 50        Faure 7:28
7. Secret Love          Fain, Webster 6:45

The L.A. 4
Bud Shank (as,fl)
Laurindo Almeida (Arranger, g)
Ray Brown (b)
Jeff Hamilton (ds,per)

Carl Jefferson Executive Producer
Adam Kidron Engineer

Recorded at Berry Street Studio, London< England on June 1980

Originally released on Concord CJ-130

<table border=0 colspacing=0 cellpadding=0>Zaca LA4 Concord Records




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