アンコウ物語

徒然なるままに

鶏手羽先の重曹焼

2012-06-08 22:22:22 | グルメ

昨日、「明日は出掛けて夕食後に帰るので、明日の夕食は
自分で食べたいものを買ってきたら」、
「冷蔵庫にはカレールー
などはあるけれど、お酒のつまみになるようなものはあまり
ないわ、」と
家内に云われました。そんな訳で昨日の夕方、
近くのスーパーへ行き鶏手羽先と鱈の切り身を
買って来ました。

今日の夕方、そろそろ夕食の支度をしようと思い、昨日買った
鶏手羽先と鱈の切り身を冷蔵庫から
出しました。鱈の切り身は、
バターでソテーしようと思い、バターを冷蔵庫から取り出し、胡椒を
準備して、
塩は流しの下の大きな透明のプラスチックの容器に
入っていたのでそれを出しました。鶏手羽先は
焼く前に塩,胡椒し、
更にターメリックを振りかけオーブンに入れてスイッチを入れて
焼き始めました。
次に鱈を焼くためにフライパンを加熱しました。

 ここで、ハタと気がつき、塩が何故こんなに大きな容器に入って
いるのだろうと思い、本当にこれが
塩なのか、舐めて見ると塩辛い
味がしたのでやはり塩だろうと考えました。しかし、やはりこんな
大きな
容器に入って居るのは変だと思い、念の為、家内に電話を
して尋ねたら、「それは重曹よ」と云われました。
もう重曹を鶏と鱈に
かけてしまったと言ったら、水で洗い流して再度味付けをすれば
よいと云われました。
鶏はもう焼き始めてしまったと言って電話を
切り、フライパンにまだ入れてなかった鱈は表面を水で洗い、
味付けを
やり直し、鶏手羽先はそのまま焼きました。

 重曹は昔、小学生のころ遠足に行く時、夏ミカンにつけるため必ず
持って行ったことを思い出し食べても
問題ないと考えましたが、念の為、
インターネットで調べました。重曹はベーキングパウダーの変わりに

なることや、料理に色々と使用されており、勿論食べても何ら害に
ならないことを再確認しました。暫くして
鶏手羽先が焼き上がり、食べて
みると大変美味しく、これは重曹のお陰だろうと感激しました。家内の話では、

重曹は台所やトイレの掃除にしか使わないそうです。


冬の味覚-鮟鱇

2012-01-05 18:16:17 | グルメ

  

  代表的な冬の味覚の一つ、鮟鱇。 茨城県北部や福島県南部ではどぶ汁が有名です。
   今では鮟鱇は高級魚となりましたが、30年から40年前までは一番安価な魚の一つ。
    昔、漁船ではこの鮟鱇が底曳き網に入るとがっかりしたものでした。しかし今では、
    スーパーでもなかなか手を出しにくい高値の魚。これほど出世した魚も珍しい。当時は
    東京などの消費地では身(肉)と肝以外は殆ど食べる習慣がなく、水揚げされた漁港では
    身と肝以外は全て、中には肝さえも捨てて市場へ出荷しておりました。

 

  どぶ汁発祥の地とされる茨城県平潟漁港とその周辺では、昔からどぶ汁が食卓に上り
    鮟鱇の七つ道具である肝、卵巣、ひれ、えら、胃、皮、身は全てこのどぶ汁に入れ捨てる
    ところがありません。また、「鮟鱇の共酢」もかなりポピュラーな料理でした。最近、
    北茨城市を始め全国の多くの旅館、民宿や料理屋では高級料理として鮟鱇鍋が提供されて
    おります。どぶ汁と鮟鱇鍋では調理法や中身が異なり、旅館や民宿では価格も違います。
    元々、漁師料理であったどぶ汁は鮟鱇、「大根のイチョウ切り」と味噌しか使われず、水も
    入れません。鮟鱇以外に大根、春菊、ネギ、白菜などの多くの野菜が入ったあんこう鍋とは
    大きな違いがあります。当然、鮟鱇の量の比率が多くなるどぶ汁の方が価格が高くなります。

    さて、鮟鱇の水揚げ量日本一はどこか?平成20年のデータでは、茨城県平潟漁港 25トン、 
    福島県相馬漁港 193トン、島根県浜田漁港 248トン、 山口県下関漁港 857トン、となり
    下関がNo.1です。しかし、鮟鱇料理、鮟鱇鍋、どぶ汁と言えば茨城県、特に平潟が有名です。
    40年前は平潟漁港でも700トンを超える鮟鱇の水揚げがありました。漁獲高は減少しても
    平潟のどぶ汁の名声はまだ続いています。

 

          [茨城あんこう]のタグが付けられたブランド品