家の近くから見た夕日です。先日、海の水平線から昇る朝日をみて、空に上がって行く
速さが印象的でしたが、同じく夕日が山に隠れるのも速いものです。「秋の日は釣瓶落とし」と
言いますが、春でも同じです。朝日は高揚感、期待感がありますが、落日は寂寥感、喪失感が
あります。いずれも太古から変わらず何度も繰り返される自然現象ですが、見る者の心の
あり方で様々に感じられます。一方で、童謡の「朧月夜」に出てくる「入り日」は何かほのぼのと
していて、明日に希望を抱かさせてくれるような雰囲気が感じられます。
菜の花畠に 入り日薄れ
見わたす山の端 霞ふかし
春風そよふく 空を見れば
夕月かかりて におい淡し
里わの火影も 森の色も
田中の小路を たどる人も
蛙のなくねも かねの音も
さながら霞める 朧月夜
今日は東日本大震災から2年目となる日、3月11日です。多くの人たちが様々な思いで
この日を迎えたものと思います。被災された方々が一日でも早く「朧月夜」のような平穏な
日々に戻れることを願っています。
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