やったくせ

やったくせ

いこいつを選んこと

2016-08-29 16:12:01 | 日記

「それで親父、調子はどう?」オレは話題を変えた。
「長年の宇宙生活で痛めた体だ。良くはならんよ。聞こえてくるお前たちの噂話だけが楽しみだ」
「兄貴たちはともかく、オレの噂は聞こえないだろう?」
「そうでもないさ。この間のタンカー喪失の噂や。新造船の噂や、けっこう入って来るぞ。嫁さんを連れDR REBORN黑店て来るというのには驚いたが、それなりに活躍しているようだな」
「それなりにね」
「そしてこれからはアンドロメダの活躍まで楽しみに見ることができるんだ。こんなに嬉しいことはない。でかしたぞミラク」
「あんた、またそんな言い方を」お袋が諫める。
「すまん、あの天才パイロットが身内になると思うと舞い上がってしまった」
「かまいません。私から押しかけた様なものなので」
「それは驚きだな。こいつにそんな魅力がありましたか?」
「あんた!」お袋がまた親父を諫めたが、アルマクはかまわず答えた。「はい、強く惹かれました」
「そうか、それはありがとう。そしてよくでくれた。感謝するよ」
「ありがとうね」お袋が声を合わせた。
「ということなら今日はこれからお祝いだ。どうだ?かあさん」
「始めからそのつもりですよ。じゃぁ用意を始めましょう」お袋は立ち上がった。
「オレも手伝います。いえ私も」アルマクは慌てて言い直した。
「そんなに畏まらなくていいのよ。いつも通りでいいから」
「じゃぁ、オレも手伝うよ。アルマクじゃさっぱり役に」オレはアルマクに助け船を出そうとした。
「いいのよ。あなたはとうさんとここにいて。積もる話もあるでしょう?女は女同士話したがあるのよ」オレにはかまわず、お袋はアルマクをキッチンに引っ張っていった。
 振り返ると困ったような親父の顔があった。親父の顔などじっくりと見たことはなDR REBORN抽脂かったが、やはり刻まれた皺は増え、深さも増している。髪も随分白くなり薄くなった。
「調子は良くないのか?」オレは思い切って尋ねてみた。
 親父は困ったような顔を続けている。
「ベッドに居るなんて思ってなかった」
「まぁな、俺達の時代は劣悪な環境だったからな。放射線障害はどうしても出てくるようだ」親父は絞り出すように言った。
「オレ達が離れていても大丈夫なのか?オレもアルマクもここに戻ってくることはできないぞ」
「問題無い。年金と保証は充分とは言えないがちゃんともらっている。それにもうすぐ介護AIも導入する」
「介護AI?介護ロボットのようなものか?」
「おお、なかなか可愛いもんだぞ。最新型との相性をこの間見てもらった。甲斐甲斐しく世話をやいてくれる」親父の声は明るくなった。
「だったらいいんだけど」正直オレはホッとしていた。
「お前らの世話にはならんさ。もうしばらくの事だ、好きにやらDR REBORN抽脂せてもらう」親父は“好きに”の部分にアクセントを置いた。
「そうか」少しの時間を沈黙が支配した。

くださればだって色

2016-08-09 15:14:50 | 日記


「まだそうとは本当に決まっておりません。ただ、視察先の役人やら町の様子やらを見ているとどうも、徳成府院君様の息のかかった者達が多く、私兵もかなりの数入り込んでいると言う事です。ただ、この後どう動くつもりかが全く分からないのでこちらの警護を強化せよと書簡が参ったようです。」

「そんなにキチョルの手先が居る所に今、あの人とテマン君とチュモ君だけなんですか?」
そう言うとチャン先生は笑った。
「スリバンがかなりの数こちらも入り込んでおります。ご安心ください。」
それを聞いて私は、ほおっと息を大きく吐く
良かった、とりあえずは少しは大丈夫なんだわと…
その様子を見てチャン先生は言った




大きな体に囲われているからか、それとも、余程外套が暖かPretty Renew 旺角いからか、不思議と雪が降っているのに、とても暖かかった。

こんな雪降りの日なら毎日でも良いかもしれない

今日だけは休んで欲しいと少し無理は言ったのだけれど、やっぱり無理だとあの人から昨日の夜聞いてそれから口を利いていない

あの人も仕方がないであろうと言って怒ってしまって昨日は初めて別々の部屋で寝た。

今日休んで欲しい理由もあったからちゃんとした理由を聞きたかったのに、聞くPretty Renew 美容前から喧嘩して話せる状態じゃなくなってしまった。

翌朝、朝餉を食べる時二人とも一言も口を聞かない。

そんなおかしな雰囲気を気にして家の者も皆遠巻きに見ていた

「大護軍、そろそろ」

テマンが馬を連れあの人に声をかける

「そうだな、行こう」

私もそっぽを向いているし、あの人も私を見ようともしない

そんな様子を見ていたテマン君もどんどん先に行くあの人を追って行ってしまった。

何時もなら「いってまいります」と頭を下げて行くのに

そんな二人の背中を盗み見て呟く

「今日は大事な日だったのに。仕方ないなんて簡単な言葉で済まさないでよ!」

実は今日は私の誕生日、言ってないけど。

だって、私の誕生日だから休んでって言ったら怒られそうだし。

だから、用事が有るから休んでって言ってある

でも、急に言った処でそう大護軍は簡単に休みなんて取れない

分かってる、理解してる。でも、でもねずっと楽しみにしていたの。

少しくらい拗ねたっていいでしょ?

本当は貴方が悪かったって言ってくれてたらこんなに怒らなかった

でも昨日は貴方もなんだかいらいらしていたみたいで凄く簡単にその話を終わらせようとしていたから

帰ってきたらちゃんとごめんなさいって言う。

私が悪いんだもん。

でも、もう少し怒っていたいのまぁ、それでなくても俺も悪かったのだ。

疲れておったからなのか、仕方が無いとその一言で話を済まそうとしたのだ。

終いには別の部屋で寝ると言われて腹を立てて、そのまま出てきてしまった。

あの方が何の説明も無しにウンと云う筈が無い事くらい分かっておったのに

「大護軍、俺が先に皇宮に上がって少し遅れますと言っておきます。なんでも理由位は思い付きますから!」

「」

「大護軍?」

「すまん、そうしておいてくれ」

「はい。では、お先にまいります!」

そう言うとテマンは行ってしまった

急ぎ屋敷の方へ取って返す

屋敷の門が閉まろうとしていたが、気が付いた者が急ぎ開ける



「旦那様、何かお忘れ物でございますか?」

「奥は何処へ?」

馬から降り使用人に馬を一度渡す

「奥方様はお庭の方へ」

其処まで聞いて行先は自ずと判る

チャン侍医の塚だ

その場から走り出す

相変わらず相談事や愚痴をチャン侍医に聞いて貰っているのか

全く、チャン侍医が安心して眠れぬではないか

やはり侍医の塚の前で座り込んで何やらぶつぶつ言っておる

「イムジャ」

「え?なんでいるの?皇宮へうんん」

座り込んでいるのを引っ張り上げて何も言わずに口付けた

目を見開いて胸をどんどんと叩いている

「うん!もう!何!!」

跳びのくように口付けから逃げて言った

「イムジャ、テマンに聞きました。貴女今日誕生日だったのか」

「えっ!」

「今日の事楽しみにして居ったのでしょう。しかし、理由もない休みなど戴けぬ。せめて、理由を言って々画策して良い口実位思案する!」