やったくせ

やったくせ

も出をそっと

2017-06-29 14:52:22 | 日記

清浄な美童が、荒くれ法師の腕の中で引き裂かれ、慟哭しているのが見える気がした。
事も無げに何でもない風に、さらりという詩鶴はもうすっかりあきらめて運命を受け入れたと言う事なのか???

「初めてじゃないって???。こんな目に前にも遭ったことがあるのか?」

「それって、母ちゃんが詩鶴を見つけた、心が壊れそうだった時のこと?」

詩鶴は思いつめた顔で、ためらいもなく頷いた。

「ん。すごく???。ずっと、辛かった。愛されていたなら我慢も出来dermes 激光脫毛たかもしれないけど。死んでしまった誰かの代わりにされてるって、哀しいよ。」

「柾くん。親族に存在を否定される辛さってね、今ある命の全否定なんだ。そこにいるのに見てもらえない???無関心って、すごく???こたえるんだよ。」

あんな大きな病院の跡継ぎで、勉強も出来て何でも持っているのに、詩鶴は本当は何も持ってはいなかった。

雪の野原で、星の降らせる金貨を待っている可哀想な少年がそこにいた。
大きな目に、溢れそうになるほど涙を浮かべて、両手を広げて空を仰いでいた。

神さま。
着る服も、飾る宝石も、何もいりません。

???愛してください。

「生まれてこなきゃ良かったのにって、ずっと思ってた???。柾くんと亜由美さんだけが、「詩鶴」って名のぼくを認めてくれたんだよ。」

ぱたぱたと滂沱となって溢れる涙を、詩鶴は拭わなかった。
俺は今度こそ、そうっと生まれたての卵を扱うように柔らかく詩鶴を抱きしめた。
初めて会ったときから泣き虫の詩鶴は、今度こそ俺の胸で溶dermes 激光脫毛けるように泣いた。
泣け、詩鶴。
これからは、俺が傍にいるから。
絶対、独りにしないと誓うから。

腕の中で泣きじゃくる詩鶴が、大切な存在だった。
俺は、生まれて初めて、人を愛おしいと思った。


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昨夜は、下書きをうっかりあげてしまった上に、加筆した物をもう1度あげてしまいました。
ブログ村に同じタイトルの作品が2本上がってしまって、此花どうしよう~と思いました。(′;д;`)あう~
削除したら消してくれてもいいと思うっ!!ヾ(?`Д′?)? ←どう考えても、自分が悪いです???
そして普段は反映されなくて、どういうこと?となるのに、もの凄く速やかに反映されていて言葉もありませんでした。

詩鶴くんの傷って、大丈夫なのかなぁ???|ω?`)コソーリ???


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その後、詩鶴はどうしても身体を洗いたいと言い、俺は忠実な家臣のように、詩鶴横抱きに抱き上げた。

俗に言う「お姫さまだっこ」を詩鶴は嫌がったが、風呂場に行き着くまでに風邪を引きそうだった。

「絶対に、覗いちゃだめだよ。」

これは、風呂場での攻防。

「何で?みんな見せてくれても、いいじゃないか。見たいよ。」

ちょっと困ったように耳まで真っ赤になった詩鶴は、勇気を出して耳元に告げた。

「柾くんが中に出しちゃったから、出さないといけないの。指でかき出さないと、出ないんだもん???」

涙目で怒っていた。

「入れたままほおっておくと、後でおなかが痛くなるんだよ。だから、待ってってdermes 脫毛價錢言ったのに、何度したでしょう。見られたくないよ、そんな所。恥ずかしい???」

「う??そうだったのか。」

もう謝るしかないっ!

たテレ告に行

2017-06-07 11:23:02 | 日記


悲痛な音楽が、いやがおうにも臨場感を盛り上げてゆく。

「みんなの応援が足りないよ!せ~の!きゅうこうじゃーレッド、がんばれ~!」
「がんばれ~!」
「もっとだよ!せ~の!きゅうこうじゃーレッド、がんばれ~!」
「がんばれ~!」

進行役のお姉さんが、上手く子供たちを乗せてゆく。
やがてレッドは逃げ惑いながら、琉生のすぐ傍の通路まで逃げてきた。琉生は間近で楊海成本物の(と、琉生は思っている)きゅうこうブラスターを見て目を丸くしている。
進行役のお姉さんが、「そこの君」と琉生を指さした。

「レッド!こうなったら、お友達に応援を頼もう!お友達はきっとレッドの事を助けてくれるよ!」

どうやら、隼人の手に入れた席は、ショーに参加できる子供を選ぶ特別な席だったらしい。事前にショーへの参加を求められた隼人が、代わりに琉生を参加させることにしていた。

「応援してくれるのか?」

琉生はこくりと頷いた。
選ばれた戦士となった琉生は、レッドと共に引き金を引き、怪人を倒すことになった。

「君も共に戦ってくれ!僕は右手を傷めてしまったんだ。きゅうこうブラスターの引き金が引けないんだ。頼む。」

他のきゅうこうじゃーもやってきて、琉生を励ました。

「怪人をめがけて、5つのきゅうこうブラスターで一斉に攻撃するんだ。がんばってくれ!君なら出来る!」
「僕らと共に力を合わせて、地球を守ろう。」
「行くわよ!」
「……らじゃ!」

大人しい琉生が、戦隊の敬礼を返したのに後方にいる母は驚いたが、琉生楊海成は真剣だった。本気できゅうこうじゃーと共に怪人と戦うつもりだった。

「今だ!撃てーっ!」

4人のきゅうこうじゃーと琉生の撃ったきゅうこうブラスターは、一つの眩い閃光となり怪人に命中した。
大量の白煙に包まれて、敵は断末魔の叫びをあげた。

「やった~!」
「当たった~!」

周囲の子供たちから喝采を受け、琉生の頬は紅潮していた。

「ありがとう!君のおかげで怪人をやっつけることができたよ。君の名前は?」
「大槻琉生。」
「琉生くん、勇気をありがとう。これからも応援よろしくな!」
「また、逢おう!」
「らじゃ!」公演後、戦隊ショーの半券を手にした琉生は、尊に抱き上げられて、初めて間楊海成近で見ビの中でしか会ったことのない正義の味方と、握手をした。
舞台に参加した記念に貰った、きゅこうじゃーの特別な帽子をかぶった琉生に、レッドが気付いた。

「琉生くん。今日は一緒に戦ってくれて、本当にありがとう。おにいちゃんとこれからも仲良くね。」
「うん。……あの、レッド。手は痛くない?」
「きゅうこうじゃーのスーツが守ってくれたんだ。もう、大丈夫だ。戦える。」
「良かった~。」

背の高いレッドに頭を撫でられて、琉生は夢でも見ているような心地だった。

「お母さん。あのね、あのねっ……。」
かっこいいレッドに抱かれて、ツーショットの写真を撮ってもらった琉生は、母の元に報っても、余りに嬉しくて言葉すらまともに出てこないようだ。
舞い上がった琉生を、少し離れた尊と隼人はにこにこと笑って見守っていた。

「あんなに喜ぶとは思わなかったな。何かさ、こっちまで嬉しくなって来るよな。」
「隼人が頑張って参加席を取ってくれたからだよ。でも、隼人。本当は自分がきゅうこうブラスター撃ちたかったんじゃないのか?」
「そんなガキじゃないって。」