よっちん。の納戸部屋

アコースティックなビートルズを、そしてコミックソングのようにおもしろい、童謡のようなオリジナル曲を歌っています♪

過去の経験を活かすため。

2011-04-06 12:45:32 | Weblog
【お断り】
このブログの内容はあくまでも個人としての見解を書いています。
ただ、内容は実体験を元に記述しております。
誤解の生じないよう時間をかけ言葉を選んで記載しましたが、不備がありました場合は個人ブログと言う事でご容赦願います。


阪神淡路大震災の時の経験、記憶から少し。
くれぐれも無事に活動し、成果をだして頂きたいと思い、このブログを書きました。

ボク自身、阪神淡路大震災発生直後から約10年間、ボランティアとして関わらせていただきました。
この間は、とても貴重な経験を積ませていただきました。

先の8年間は現地や派遣先で、直接的にも間接的にも関わらせていただき、後は東京での活動を2年。
東災ボさんの防災啓発イベントでのお手伝いでしたが、被災地から遠い東京では、一般来場者の方々の関心の低さに驚いたのを憶えています。


「被災地にボランティアとして行かれる方に」

災害後の被災地にとって、現地に入って働くボランティアはとても尊い存在。

現地には、きっと喜んでくれる人がいます。
頼りにし、心の拠り所にしてくれる人との出会いがきっとあります。
学ぶ機会も多く、いろんな意味で成長出来ると思うのです。

でも、その日々の活動の中では、深く、重く、報われないこともたくさんあると思います。

素人には出来ないボランティア作業が無数にあります。
自分の技能、技量、関われる期間等をよく考えてから、判断、携わる事をおすすめします。
最後には人柄でかなりカバーできると思いますが、「責任」は単に人柄では取れないものです。

喜怒哀楽、様々な場面に遭遇すると思います。
良かれと思ってとった言動が、被災した方々を苦しめたり、困らせたり、復興や再起への意欲を削いでしまうこともあります。
最悪な場合、生きる希望にまでも影響してしまうくらい、デリケートな作業、場所と考えて覚悟して行かれる事だと思います。

ボランティアのためのボランティアはいないのが現実。または期待できません。

自分の身は自分で守ることも忘れないように。
特に女性はマナーの観点からも、短パンやスカートなど、露出の多い軽装を避け、また女性一人だけでの行動はしないことを強くおすすめします。

「ボランティアする」という事に酔わないよう、冷静に対処できるよう気を配りましょう。
あくまでも「お手伝い」をするのであって、手を差し伸べてはいけない事もたくさんあります。

復興には長い道のりが待っています。
そして「真の復興」だけが、真の成果だと思うのです。
実際の復興を進めるには、地元の方々にしかわからない事情が多く存在します。

このような大災害後、非常時と言っても、残念ながら善意の人ばかりではありません。
阪神淡路大震災の時にも、大多数の善意の中に、悲しい現実が数多くありました。

常に自分の立ち位置を見失わないよう。正しく活用してもらえるように気をつけて欲しいと思います。
気が付いたら悪の片棒を担いでいた、ということになるかもしれません。

現地に行くボランティアにとっての報酬は、被災した方々の感謝の言葉、心から滲み出る笑顔です。
少なくとも、その笑顔に出会いにいくつもりで頑張ってきてほしいと願っています。
きっと得るものはあります。

くれぐれも失うもののないように。