小学6年生の時、給食の時間にカレーシチューを食べていたらスピーカーから放送部の選曲で流れてきたのが「LET IT BE」。
小学生の耳には「ゲ○ピー、○リピー」って聞こえて、「食事中やのに、きったないなぁ・・・」って(笑)。
その後、中学生になった時、クラスの同級生でバンドをやっているヤツがいて、そいつから
「文化祭でライブをする事になったので、ドラムを運ぶのを手伝ってくれ」
と頼まれ、引き受けたのが始めてのドラムとの触れ合いとなりました。
運び出すために、メンバーの家に行くと部屋の真ん中にドラムセットが。
よ「ちょっと触ってもいいかな?」
友「お前に出来るわけないやろ」
よ(ムカッ!)
友「全身、バラバラに動かせないと出来ないから」
よ「そうまで言うなら、オレに3日くれ。マスターしてやる!」
友「ムリムリ」(笑)
よ「真剣やで」
というやり取りの末、決まった勝負曲がビートルズの「TICKET TO RIDE」
よくわからないままに「ギャフンと言わせたる!」なんてね(笑)。
この「TICKET TO RIDE」という曲、ご存知の方には無謀な勝負だとすぐにわかっていただけると思います(^-^;
とはいえ、3日の間にマスターしないといけません。
曲をダビングしてもらい、家にこもって3日間、ずっとベッドの端に座ってヘッドホンをかぶりっ放し。
当然ドラムセットなんて持っていないので、菜箸をスティック(バチ)代わりにソバガラ枕と太股を叩いて練習。
「ドンタドドタッタ」このフレーズが叩けない!
今なら言える。きっちりとした刻みじゃないのがリンゴスターのグルーブ感なのです(^-^;
「タッタ」が少し前喰いリズム。ベテランでも出し難いノリ。出来るのか!?
でも。
やったんです。セッションを(^-^;
その時、このメンバーは「よくこの短い間にそこまで出来たなぁ・・・」って♪
他のメンバーも驚いていました(後で太股が真っ赤になっていました)。
が、ボクからすれば、初めてのドラム、バンド、セッション、そしてビートルズ曲という過酷過ぎる条件で、でもなんだか楽しかったのが忘れられず。
多感な中学生時代は歌詞の意味はおろか、メンバーの名前も知らず、ビートルズを聴き漁っていました。
まさに反抗期真っ只中。不条理な大人への反発や抑圧への反抗心の発散として、ボクの中にビートルズは住み始めたのです。
やがて、ボクの中でビートルズは守護神のような存在となっていった。
これがボクとビートルズとの出会い。