よっちん。の納戸部屋

アコースティックなビートルズを、そしてコミックソングのようにおもしろい、童謡のようなオリジナル曲を歌っています♪

楽器を加える意味

2012-04-13 12:05:35 | Weblog
映像や舞台、朗読など。
楽器(音楽)を加えるには意味や狙いがあると思います。

マッチするかどうかは、最終的には監督責任者と視聴者のセンスなんでしょうね。

先日、ある街を歩いていると、どこからか軽快なジャンベのリズムが聞こえてきた。
心躍る楽しそうなその音色につられて足を向けたボクは驚きました。

反原発のデモの集団の中に音の主が。。。
「原発反対!」「核はいらない!」など、シュプレヒコールをあげながら数十人の行進。
反原発のコンセプトには、とても似つかわしくない、軽すぎるリズムのジャンベ。しかも笑顔・・・。
行進の重さとは真逆で、まるでふざけているようにも見え、聞こえた。

ボクの知っているジャンベ奏者の中には、阪神淡路大震災の時に鎮魂の太鼓を打ち続けていた人もいた。
その彼のジャンベは、けして軽はずみなリズムではなく、重厚な音色で心を鷲づかみにされた記憶がある。

ボクは思うのです。
「音を出す」ということは「何か」を伝える、表現するということ。
もし、その「何か」が切実な内容だったとき、軽はずみな音は出してはいけないな、と。
むしろ出さない選択もあると。

阪神淡路大震災の時、あるボランティアグループから、
「うちのメンバーを選挙に出す。街中をデモ行進するので、先頭でギターを持って歌って欲しい。歌は○○の○○。」
と言われ、断った事を思い出した。

どう考えても、そこにその歌が必要とは思わなかったから。
今、改めて振り返ってみて、断ったことはやはり正しかったと思う。

もちろん、必要な場所では喜んで歌いますよ(^-^)
聞く人に出来るだけ近い歌を用意しようと思います。