治療の繰り返しから卒業。池袋同仁歯科スタッフブログ

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10人に1人は歯が足りない!?先天性欠如とは

2022-05-18 | 歯の矯正

今回は本来あるべき歯が生えてこない
『先天性欠如(せんてんせいけつじょ)』について
ご説明したいと思います。

 

 

 

■先天性欠如が起きるしくみ

 

実は、10人に1人程度の割合

数本の永久歯が生えてこない方がいらっしゃるのです。

 

先天性欠如は、何らかの原因により
『歯胚(しはい)』が作られないことで起こります。

 

歯胚とは、歯のもととなる芽のこと。
この歯胚が作られるのは、
なんと生まれる前。

 

永久歯の歯胚ですら、
まだお母さんのお腹の中にいる、
胎生3か月半ごろに作られます。

 

 

 

 

そこから数年の時間をかけて
あごの骨の中で大きくなり、
やがて乳歯が抜け落ちたあとに
ようやく歯ぐきから顔を出します。

 

 

 

しかし、先天性欠如の場合は
そもそも歯胚がないため、
歯が生えてこないのです。

 

 

歯胚が作られない原因は、
・遺伝
・胎児の頃の栄養不足
・母体の全身疾患
・母体に対する薬の副作用

などと考えられていますが、
はっきりとした原因はわかっていません。

 

 

 

 

■先天性欠如が見つかったら…!?

 

「永久歯が生えないのなら
乳歯を一生使えるようにすれば…」

と思う方もいるかもしれませんが、
乳歯は歯の根っこが短く
抜けやすくなっています。

 

さらに永久歯と比べて
歯質(エナメル質など)が弱く、
歯の修復も遅いため、
むし歯の進行も早い傾向に。

 

 

 

 

そのため、
「乳歯を一生使い続ける」のは
残念ながら現実的ではありません。

 

 

ですが、
先天性欠如が見つかったとしても、
慌てる必要はありません。

 

 

 

先天性欠如は
・どこの歯が足りないか
・歯並びに影響が出ているか

など、お口の状態によって
治療方法が異なってきます。

 

ただ実際には、永久歯が少なくても
日常の食生活に大きな支障がなければ
治療を必要としない場合がほとんど
です。

 

 

もし治療を要する場合は
他の歯への影響を考えながら、
あごの骨の成長に合わせて、
適切な時期に行う必要
があります。

 

 

 

 

また、永久歯に先天性欠如があるかどうか
7歳くらいからレントゲンを使って
判別することも可能です。

 

 

 

しかし、歯科に行く機会がないと
気付かないことも珍しくありません。

 

もし10歳を過ぎても
上下の前歯が4本ずつ揃っていない場合や、
中学3年生になっても乳歯が残っている場合は
定期的な検査を受けておくとより安心です。
当医院では丁寧に経過を診ております。
先天性欠如で気になること、ご不安なことがありましたら、
ぜひ一度ご相談ください。

 

 

 

池袋同仁歯科クリニック
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