アビガンの非有効性報道にもの申す 2,020年5月20日
コロナの治療薬として有望なアビガンの実用化臨床試験に於いて効いているかどうか判らないとの報道が共同通信から流され、各テレビ局が有効性・安全性に就いて色々コメントしているのを聞き思わず筆を執りました。
この2月から世界中がコロナ問題で窮地に陥り、わらにもすがるおもいで中国のテスト使用で有効性が認められたことから、本格的に各国で治療薬としての臨床試験が行われている今、当該報道がなされたことを残念に思う。
アビガンは皆さんもご存知のように、富士フィルムのインフルエンザ薬(特許製品)でもあります。ドイツを始め世界各国より当該薬品(アビガン)をコロナウイルスの治療試験薬品として要望を受け、日本としても世界への貢献を考え積極的に提供してきたと思います。又、安倍首相の早期実用化(5月中の国内認定)の声にも拙速であるとのコメントにも反論したい。
ここに来て、コロナの感染者の山が収まりつつあるせいか、無理するな、有効性・副作用を時間をかけてきっちり見極めて欲しいと言う事だとは思いますが、納得の行かない報道の仕方です。
コロナに関するここ数ヶ月の状況から、安倍首相の当該薬品に対する旗振りは間違っていたとは思いません。むしろ、もっと医療・医薬品業界を予算をつけて引っ張って欲しいと思っていました。当然、医薬品ですから人体に対する安全性・有効性の正しい判断を求めるのは医療関係者だけでは有りません。ウイルスに苦しめられている人を1分でも早く楽にしてあげたい、助けてあげたいと思う者は、どんな方法ででも助けたい、助けられる薬を求めます。
アビガンの臨床試験を各所で行われている今、早々と“有効性が認められない”の報道は、納得いきません。アビガンの国内化学材料工場(デンカ)の再立ち上げに頑張ってきた人達、有効性臨床試験を進めている人達、医薬品事業関係者の人達はどう感じたでしょう。コロナの治療薬として1日も早く使用出来るよう頑張っている皆さんの事を考えると、日の丸新薬のブレーキを踏む面々としか思えません。まだ何も終わっていないにも関わらず水を差された気分です。やる気を無くします。
私が富士の経営者なら意地が悪いですから次のように対応します。
・ 効き目が無いと報告した医者、病院には薬を提供しない。
・ 日本国内へは、アビガンを提供しない。
・ 70億人の海外の人のためにのみアビガンを生産する。
・ 海外医薬品メーカーにアビガンの特許権を無償提供する。等
―以上―
(追記:関連報道・週刊ポスト2020年12月8日)