横浜黒船研究会(Yokohama KUROHUNE Research Society)

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横浜黒船研究会第173回定例研究発表会 奴隷とクーリー―石垣島クーリー逃亡事件とサラトガ号 今津浩一 氏

2019-07-14 16:10:38 | 終了した講演会

おかげさまで講演は無事終了いたしました。

講演の講演録音、講演会や懇親会の画像を含め、関係資料を取りまとめおきましたので

下記 関係資料をクリックしますとアクセスしていただければ思います。

ダウンロードも可能です。

クリック:関係資料

令和元年6月25日

会員各位

第173回定例研究発表会 開催のお知らせ

日 時:令和元年年7月14日(第二日曜日) 14;00~17:00 (13:30入場可)

場 所:横浜市開港記念会館 1階 1号室

住所 〒231-0005 横浜市中区本町1丁目6番地
電話 045-201-0708

参加費:500円

研究発表会

14:00~14:05  開会のごあいさつ

14:05~16:00  発表者:当会代表 今津 浩一氏   

講演題目:演題:奴隷とクーリー―石垣島クーリー逃亡事件とサラトガ号

 

 沖縄県の石垣島に唐人墓という極彩色の記念碑がある。この唐人墓は、年季契約の労働者、クーリーの墓である。1852年(嘉永2年)、つまり、ペリー提督の日本来航の前年、中国からアメリカへむかった輸送船に乗っていた中国人クーリーが、船長ら6人を殺害して、石垣島へ上陸、逃亡を図った。

 そのクーリーを「船長ら乗組員を殺害した犯人であり、海賊のようなものである」として、捕縛するために石垣島に来航したのが、ウォーカー艦長率いるサラトガ号であった。(サラトガ号は、翌年、ペリー提督の艦隊の一員として、日本に来航する。)中国に駐在していたパーカー公使は、中国からアメリカへクーリーを移送することは、素晴らしい政策であると高く評価している。その理由は、次のようであった。

  1. 奴隷貿易を禁止しているアメリカの労働者不足を充足する。
  2. 清帝国に虐げられた中国人の救済することができる。
  3. アメリカでの民主主義の文化に触れ、中国へ民主主義を伝える。
  4. 自由なアメリカで蓄財をして、故郷に錦を飾ることができる。
  5. その上、輸送船の利益は大きい。

 「中国で生きるのがやっとであった底辺の中国人に、大いなる成功の機会を与えたのに、なぜ、海賊行為をするのか。」と、パーカー公使は考えた。

 今回の発表は、この唐人墓に関わったサラトガ号の行動を追いかけつつ、パーカー公使の疑問に答える事にある。                                                                                                     以上

 

16:00~16:10 休憩

16:10~16:45質疑応答

16:45~17:00机と椅子の現状復帰

                                                                                             以上

ご連絡:次回第174回定例会は9月8日(第二日曜日)

於 フォーラム南太田 講演者 当会会員 浅井 壮一郎氏

(8月は夏休みとなります)